いつも楽しみにしていいる能meetsへ。
今回は世阿弥の能芸論「風姿花伝」についての講義。
概論で、ざっくりとではあるけれど、なかなか深い話が聴けた。
「秘すれば花なり」
「離見の見」
チェロを弾くときにも、何度か師匠から言われたことである。
さて、久しぶりに着物を着た。

母の白大島に、自分で仕立てた伊兵衛織の半幅帯。
この白大島は、自分には似合わないと、いったん実家の箪笥に戻したもの。
Eと初めて一緒に実家に行った際に着物箪笥を物色して、「似合うよ」とEに言われて、思い直して再び持って帰ってきた。
確かに、数年前は似合わないと思っていたのに、年を重ねたら、案外イイ感じなのだ。
不思議である。
どちらかというと真綿系紬のほんわかした雰囲気のほうが好みなのであるけれど、時には大島系も、気持ちがキリっとしていい。
帯留には、箸置きから作った柏餅。
今回は、先ごろ退職したナースのMさんを誘った。
彼女は思い桜で染めた結城紬を、「やっと初おろし」しておいでになった。
優しいピンク色で、手触りはとてもやわらか。
同じトーンの型染の名古屋帯がマッチしていた。