かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

風評被害

2011年05月23日 | 気になる人々
原発による風評被害は、かなり深刻らしい。
農家だけにとどまらず、思わぬところにまで広がっているという。

昨日のお茶会の、ある一席で・・・
床の間に飾ってあるお花や掛け軸、お道具などの説明のなかで、こんなことを言った人がいた。

「本日のお茶は大阪の○○のお茶で、お水も大阪から持って参りました。福島ではございませんので、皆様ご安心を(笑)」


今回の震災では、直接被災しなかった人も「自分はいったい何ができるのだろうか?」と心を痛めつつ、考えているはずだ。
せめて風評被害の加害者側にはならないようにしなければと思う。


夕べ、さてそろそろ寝ようかと歯を磨いていたら、知人のTから電話。
呂律がまわっていない。

「仕事がんばってるか~?被災地に行ってこいよ~。やりたいことは後回しにするなよ~!人生一度しかないんだからな~!今やらないといけないことがもっとあるっていうのによー、うちの会社の上の奴らはちっちぇえことグチャグチャ言ってるだけでよー、まったくしょうがねえよなあ・・・オレ、異動だってよ」


『ほれって、えいてぇん?ほれてょも、ほばされるの?(それって栄転?それとも飛ばされるの?)』

電話に出たのが歯磨き中だったから、こちらも呂律がまわらない。


「キミは、ものをはっきり言うねえ(笑)。かなりの昇進だ。いや、ちがう。色々あってさ・・・」


今回の震災で、人生観が変わった人もいる。
みなそれぞれに悩みや葛藤がある。


彼と知り合いになったのは、禁煙外来を始めた頃。

「初心を忘れずに、仕事がんばってくれよ」と言われて、生返事しかできなかった。
今のアタシは、実はそんなかんじ。



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