CELLOLOGUE

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グルダ:チェロ協奏曲

2017年10月18日 | 今日聴いたCD
ずいぶん昔にCDを買って感激した覚えのあるフリードリッヒ・グルダ(Friedrich Gulda, 1930-2000)作曲のチェロ協奏曲。その映像が、委嘱者でもあるハインリッヒ・シフのチェロ、グルダ本人の指揮でYoutubeで見られる。

Friedrich Gulda - Concerto for Cello and Wind Orchestra (1988)


グルダの指揮は軽妙(というより、かなりお気楽)だが、演奏するシフは大変(もっとも、自分が委嘱したのだから仕方がない)。CDを聴いても相当の難曲と分かるが、実演を見るとなおさらである。手の大きなシフが弾いても大汗ダラダラである。

チェロ協奏曲と言っても、正確には、5楽章(序曲ー牧歌ーカデンツァーメヌエットー行進曲風終曲)からなる「チェロとブラス・オーケストラのための協奏曲」(1981年初演)。管は管楽アンサンブルといった編成。その管をバックにチェロが唸り、駆け巡り、歌う。チェロ協奏曲とは全く趣を異にする。聴いているだけなら、ややレトロな軽い音楽に聞こえるだろう。サーカスでもやって来そうな陽気な曲だが、牧歌のような、追想のような旋律が顔を出し素朴さと繊細さが交錯する曲である。全体的には、ハチャメチャ、グルダの茶目っ気たっぷりの曲だが、シニカルな調子も漂う不思議な表情をもった曲でもある。

こちらは、クールな若手の演奏。(音量注意)
Gulda Cello Concerto I. Overture - Andreas Brantelid


Friedrich Gulda; Konzert für violoncello und Blasorchester. Heinrich Schiff; cello, Das Wiener Bläserensemble etc., cond. Friedrich Gulda. Concerto for Ursula. Ursula Anders; Stimme, Pauken etc., Berliner Philharmonische Streicher etc., cond. Friedrich Gulda. recorded in 1981/1982. amadeo, 419 371-2


追記
昔、感動したといっても、落ち込んだ時によく聴いたもの。もうひとつ、同様の時に聴いたのはオッフェンバックの「パリの喜び」(笑)。さらに落ち込んだ時は、バッハのBWV106を聴いていた。




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