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チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

はかせ『チェロはいいよ!』をキンドルで

2023年10月07日 | 折々の読書
解剖学者でチェロを弾く著者(はかせ氏)がキンドル・ダイレクトパブリッシングで出版したもの。残念ながら、紙の本はありません。
著者が「まえがき」で述べるように、日本ではチェロの入門書は多くありますが、中級者用の本となるとほとんどありません。趣味の国、イギリスには多く出ているとのこと。
なるほど。そう言われれば、入門書は見かけますが、そこから先の本はないようです。私見ですが、おそらく、日本では多くの人は個人レッスンにつくので、そもそも教師の言うことを聞いていればよく、中級者用の本は必要がないのかも知れません。私は低山徘徊組なので参考になればなあ、とこの本を読んでみたのでした。

内容は、具体例を挙げて説明されているのでよく分かります。ただし、文章のみで写真などはありません。キンドルに慣れていないので読むこと自体に戸惑いましたが、日頃、疑問に思っていることや、レッスンで教わわらなかったポイントのいくつかが理解できました。このようにすればよいのか、と膝を打つことも多々ありました。
また、左腕及び左手の使い方など、骨の構造から説明しているのは解剖学者ならではのことで面白かったですし納得できました。

また、著者の探求心は旺盛で、チェロだけでなくヴァイオリンやヴィオラまで製作しているのです。師匠の指導を受けたそうですがなかなかできることではありません。楽器の構造を理解しているうえでの説明には説得力が増します。
私にとっては、目から鱗の内容が三分の二、残りは今までに体験済みのことの確認と言えるでしょうか。もっとも、体験済みであっても身についているとは言いがいたのですが。

この本は万年初心者の私に益するところが大でしたが、分かりやすい図や写真、譜例などがあればさらに理解が容易であったと思われます。書籍版の出版が期待されるところですが、こういう本こそ無理だろうなあ。

はかせ著『チェロはいいよ!』(キンドル・ダイレクトパブリッシング)






今朝の空の様子です。朝の内は厚めの雲が広がっていましたが、ほどなく晴れて運動会日和となりました。
真上を向いて撮影するのは頚椎ヘルニアの私にはよくないことなのですが、たまにはよいことがあります。
撮影直後、頭上をよぎる黒いものが見えたので目で追うと鳩くらいで尖った翼の野鳥が見えました。小形の隼、チョウゲンボウです。写真を撮る間もなく視野から消えましたが間違いありません。チョウゲンボウも秋の野鳥です。鷲・鷹類を見るのは稀有なことなので幸運でした。さらにモズも鳴き、秋の到来を決定づけました。いつもはうるさいヒヨドリの声すら哀調を帯びて聞こえました。



左は、公園に群生するアカマンマです。イヌタデ Persicaria longiseta のことを子供の頃はこう呼んでました。赤飯はご馳走でした。

右は植栽のアベリアですが、子供の頃、父親に連れられて行った開設間もない青梅鉄道公園(1962年開設)に咲いていて、以来、この花を見ると当時を思い出します。
1982年9月、台風による土砂崩れでC51形機関車が転落するという災難があり驚かされたこともありました。その後も営々と維持管理が行われてきましたが、現在はリニューアルのため長期休園しています。
予算の関係かSLなどの展示は青天井での晒し物になりがちで、車輛よりも花壇の方がきれいだったりします。新しい青梅鉄道公園は、国の発展のために走り続けた車両に一層相応しい場所になってほしいものです。

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