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ドクダミとミズバショウはどっちがエライ?

2019年06月03日 | ぼくの博物誌

 庭の草取りをサボっていた間にドクダミが草花の間にニョキニョキ伸びて白い花を咲かせました。水遣りのたびに雑草を育成しているようなものなので、撤去作戦に打って出ました。

 早朝5時スタート。根っ子ごと一網打尽にしたいところですが、強く長くはっているので手当たり次第にブチブチとむしり取りました。狭い庭なのに後片付けも含めて7時までかかりました。全身、疲労感とドクダミ臭に包まれて作戦終了です。

 ドクダミは嫌いな花ではありません。落ち着いた緑の葉と白(苞)と黄色(花)の組合せは清楚な印象さえ受けます。加えて薬草であり食用でもあるのです。なのになぜ嫌われるのでしょうか。臭いとドクダミ特有の佇まい(環境)、じめじめ感が嫌われキャラの原因のように思います。



 色合いだけではミズバショウと同じような組み合わせです。それなのに片や愛され、片や嫌われています。ミズバショウの美しさも分かりますが、ドクダミだって特段、姿形が悪いわけではありません。名前負けはしていると思いますが。国民的嗜好の「幻想的風景」感があるものとそうでないものの差でしょうか。ハレとケ。勝負になりません(笑)。

 ドクダミにはミズバショウの輝きもなければ、清潔感もありません。けれど、時季になると必ず生えてくるこの雑草には必死に生きようとする切ない望みがこめられているような気がします。
 片隅に少しだけドクダミを残しました。と言うよりも、手が届かず取れない、のです(笑)。

 そんなこんなで、もう6月です。ドクダミが咲きだすと梅雨入りも間もないようです。

(写真)ありふれた花でも撮影となると、個体や背景の選択が難しいものです。ネジバナ撮影の準備を兼ねてドクダミを謹写。気が付けば折に触れこの花を擁護しているのでした。

Nikon D500/TAMRON SP AF60mm F/2 Di II


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