Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

チャベス―ラテンアメリカは世界を変える!

2007-05-22 | Libros(ほん)

「チャベス―ラテンアメリカは世界を変える!」
  《原著》 Hugo Chavez ・Aleida Guevara
  《翻訳》 伊高浩昭
  《発行》 作品社 2006.6
  《値段》 2000円(税別)

 アレイダ・ゲバラによるベネズエラのチャベス大統領との対談の記録「チャベス―ラテンアメリカは世界を変える!」を、実際にキューバで彼女に会って、もう一度読み返したくなって、本棚から取り出してきた。
 本の帯には、こう書かれている―

あなたのお父さんは、いつもここにいる・・・。チャベスは、アレイダ・ゲバラにこう語りはじめた。

 アレイダさんに会ったとき、私はメモ帳を持っていなくて、何も記録できなかった。
 「CUBA★07【チェの瞳を持つAleida】」では、私の記憶からかろうじて取り出せた彼女の言葉を紹介しているが、この帯を見て、彼女が言ったことを、また一つ思い出した。
 チャベスは、アレイダさんに会うとすぐに「いつベネズエラに着いたのですか?」と聞いた。「日曜日に着きました」と言ったら、チャベスは「いいえ、それは違います。あなたはその前から、ずっとここにいた」と言ったのだそうだ。
 「おそらく私の父、チェ・ゲバラは、いつもここにいる、ということなのでしょう」と、彼女は言った。
 
 「チェは、いつもここにいる」というチャベスは、2002年4月のクーデターで、銃殺される寸前まで追いつめられた。そのときも、チェを心に思い浮かべ、「立ったまま死ぬのだ」と自分に言い聞かせたと、チェの娘アレイダに、対談の中で語っている。
 
 対談の中で語っているのは、他に、自分の生い立ち、祖先のこと、陸軍時代のエピソード、大統領になってからのさまざまな「ミシオン(作戦)」=政策と成果、フィデルとの交流などなど。
 弱者の立場を鮮明にするチャベスに対し、寡頭勢力の反発は凄まじく、クーデターが起きるほど対立が先鋭化している中、彼に対する評価はベネズエラ国内でも二分している。ついでに、アマゾンのレビューも、この本についての評価は激しい分かれ方をしている。
 チャベスへの支持・不支持はともかく、こういう政治指導者もいるのか、と思わせるものは充分あると思う。 


最新の画像もっと見る