Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

悪魔の経済封鎖

2006-09-27 | Cuba(きゅーば)

 【キューバ 9月23日AFP BB News】

政府がデング熱伝染対策を強化

 キューバでは現在、デング熱伝染の阻止に向けて、軍隊および青年労働者軍が軽飛行機や軍用トラックから殺虫剤を噴霧するなどの対策が講じられている。南米ではキューバとチリ、ウルグアイだけが、デング熱が風土病になっていない国だが、1977年から2002年までに大規模な流行が4回、発生している。2001年6月から2002年3月までの流行時には1万4524件の感染事例が報告された。


  アメリカによる経済封鎖は、キューバ革命の翌々年1962年から今日まで、実に42年間、続いている。
 悪魔のブッシュが大統領になってからは、父ブッシュが果たせなかった「キューバ転覆」の悲願を達成させるべく、ますますえげつない圧力をかけてきている。
 それに対し、ときに厳しく、ときに柔軟に、知恵を駆使して困難を乗り越えてきたキューバ。
 そんなキューバだからこそ、あの「地政学的位置」にあっても独立を維持してこられたわけだ。
 今回のデング熱対策も、政府がしっかりと取り組んでいるらしい。
 しかし、それにしても憎たらしいのは経済封鎖だ

 とあるキューバが集う掲示板に、こんな書き込みがあった。

 今、キューバではデング熱が大流行中だそうです。
 時々そんなことがありますが、今回のは特に強力に流行中で、死者も結構出ています。ハバナ市内の例では、総合病院のうちの6つを現在デング熱専門にして対処中です。このような対応を素早くやるのは、さすがです。
 僕が以前お世話になったモロンのカサ・パルティクラルのオーナーの息子さんも、デング熱で亡くなってしまいました。悲しいです。
 妻(Celia注:彼の妻はキューバ人)の家族や親戚の中にも発病した人が居ます。栄養を取って抵抗力を付けないと危ないので、ビタミン剤が必要です(各種配合されたマルチ・ビタミンというのが良いらしい)。でも、ビタミン剤がなかなか入手出来ず、みんな困っています。
 僕は先ほど、薬局でビタミン剤を買い、少しでも早く届くように電車に乗って夜間も窓口が空いている郵便局に行ってEMSで発送して来ました。人命にかかわる事態だから、EMSよ早く着いてくれー!
 これからキューバに旅行される方、感染に気を付けて下さい。ビタミン剤を持参した方が良いでしょう。そして、可能な限りたくさんのビタミン剤を持って行き、現地の人に分けてあげて下さい。それで命が救われる人も居るはずです。
 キューバでビタミン剤の入手が困難な理由は、もちろん米国による経済封鎖。そのために、何の罪もないキューバ国民が何人も死亡しているのだから、たまったものではありません。これは、ジョージ・ブッシュという悪魔によるテロ、虐殺に等しいです。

 この書き込みを読んで改めて感じたのは、経済封鎖の残虐性だ。
 これもアメリカの所業であるが、イラクでは武力攻撃の前段に発動された経済封鎖により塩素が不足し水道の消毒が適正に行われなかったため、子どもや年寄りなど弱い者から死んでいったという。
 キューバは、政府が防波堤の役割をしっかり果たしているからまだ救われるが、それでも、こうした事態になると、失われなくていい命が奪われることになる。おそらく、何の罪もない子どもたちの命が。
 
 こうしたことを知ってか知らずか、日本の世論は「経済封鎖」ということを安易に口にしすぎると私は思う。


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