瑞原唯子のひとりごと

かがみの孤城


同名小説を原作とするアニメ映画。不登校の女子中学生が部屋の鏡に吸い込まれて、オオカミさまが仕切る謎の孤城に連れてこられる話。

ファンタジーで童話的な舞台でありながら、みんなの抱えている問題がしっかりと現実的に描かれていて、伏線がきっちりと気持ちいいくらいに回収されて、物語としてとてもよくできていて面白かったです。伏線回収もインパクト狙いではなく、わりと早い段階でそうじゃないかと気付けるくらいなのがよかった。

こころの問題も、いじめっ子と和解して一件落着にしなかったあたりがよかった。いなくなってと願うくらいだから、こころの受けた傷はそんなに簡単なものではないし、表面的に和解させられたところで救われることはない。かがみの孤城という学校以外の居場所ができたことで、すこしずつ前を向けるようになったのかな。きっとほかのみんなも。

最後、リオンはこころのことを覚えてそうだけど、こころは覚えてるの? もし覚えてなかったら、いきなり見知らぬ謎のイケメンが話しかけてくるとか怖くない? はっきりとは覚えてないけど、何となく孤城にいたときの感情だけは残ってる状態なんだろうか。

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