大江戸日記

ダイエット・ダイアリー(心と身体のダイエット)

独身者の通弊

2006年03月29日 10時05分56秒 | Weblog
日本の高齢化・少子化を蔓延させているのは、その主因として未婚率の増加である事は、誰も否定できない事実である。
確かに、個人的にも、回りは独身者だらけである。しかも、その年齢層は、50-60代超にも及ぶので、根が深い。ここでは、所謂「ばついち」とかの結婚経験者は除く。未婚者は様々な事情から、未婚生活を続けているのであろうが、彼らには結婚経験者と明らかに異なる通弊を持っている。それは、以下の三点である。

①他人に対する依頼心が強い。

②他人に対して非寛容である。

③考え方が幼稚である。


それぞれ、解説しよう。

①えっ、依頼心の強い奴は、自分の身の回りの世話が出来ず(特に男性)、結婚に走るのではないの?という反論が予想される。勿論、世の中が貧しく、日常生活も不便な30年前の日本ではそうであった。しかし、現在は24時間営業のコンビニが全国津々浦々に存在し、むしろ、独身生活を奨励するかの如き社会状況である。依頼心の強い奴程、生きるのが容易というパラドックスが成り立っている。むしろ、既婚者の方が、家庭経営やら子供の教育やらで自ら決断せねばならず、人に依頼できない厳しい立場に置かれている事実がある。

②これは、男女ともに言える。男女間の交流は、今日むしろ活発化している。「男女7歳にして席を同じうせず」所か、むしろ、男女間の格差さえ、消えかかっている昨今である。それが禍しているのかも知れない。結婚はしたいけど、相手がいないというコメントが如実に表している。敢えて言わせて頂く。相手がいないのではなく、他人に寛容な自分がいない、のである!

③教育とは、人から教わって身に付くものではない。人に教えて初めて、相手を納得させる事の難しさ、自分の理解不足が気づく訳で、正にその段階で、身に付くものである。従って、誠実な教師は、自分が同時に生徒である事を実感している筈である。未婚者が何故、幼稚か?それは、「家庭」という社会の最小単位で、様々な問題点や試練に直面する機会がなく、残念ながら、自分の幼稚性を克服できないからである。いや、結婚してないまでも、親兄弟と同居している、とか会社勤めで苦労している、云々の反論があろう。敢えて言おう、そんなものは、他人との対峙関係の最たるものである結婚に比べると、TVゲームのRPGと実際の戦争程、かけ離れている。幼稚さの克服には、結婚生活を体験するしか方法はない。勿論、腰の据わった同棲生活でも構わない。

過去、様々な老若男女の独身者を観察してきた。彼らから何か得るものは無いか、模索して来た。残念ながら、収穫は上記3点の通弊の発見のみであった。