大江戸日記

ダイエット・ダイアリー(心と身体のダイエット)

私的法廷 結審 幡ヶ谷砕屍案

2007年01月26日 13時14分56秒 | Weblog
「砕屍案」とは中国語で、「バラバラ殺人事件」の事。

本欄では、新年早々から何度か本件を取上げ、管理人としては被害者の亜澄さんの過失はないか検討した。

一義的な加害者の勇貴被告の証言と、その後の状況を見て、やはり、相対的な「非」は亜澄さんにあるのではないかと結論付けざるを得ない。

それは、苦渋に満ちた下記の両親手記からも伺われる。

こうした「非」があったればこそ、勇貴容疑者は単に殺害したのみならず、執拗に身体をバラバラにしたものと思われる。通常、親族の情愛が勝れば、殺害後、息を引きとった対象を見て、強い憐憫の情が湧き、バラバラにはしないものだ。それを敢えて(しかも、容疑者の初犯である)バラバラにするとはその憎しみが絶大であると想像して余りある。

従い、当私的法廷では、

勇貴容疑者に、懲役5年。(刑事)

亜澄被害者に、勇貴容疑者に対し罰金50万円の支払い。(民事)

を判決としたい。後者に関しては、被害者死亡に付き、支払い能力がない為、保護者に請求が行く可能性もある。



「亜澄が謝ってくれていれば…」遺体切断、両親が手記
1月25日3時12分配信 読売新聞


 東京都渋谷区の短大生、武藤亜澄(あずみ)さん(20)の切断された遺体が自宅で見つかった事件で、亜澄さんの両親が24日、二男の予備校生勇貴容疑者(21)の弁護士を通じ、現在の心境をつづった手記を公表した。

 「娘亜澄の死亡と二男の凶行がどうしても結びつかない」「何故(なぜ)あの時、亜澄が兄に謝ってくれなかったのか」などとつづったうえで、勇貴容疑者が亜澄さんを「両親を悩ます元凶」と思い込んだのではないかと記している。

 手記を公表したのは、歯科医師の武藤衛さん(62)と妻の洋子さん(57)。

 この中で夫妻は、一昨年春の亜澄さんの短大入学について、「勇貴が懸命にパソコンで探し当て、期限に間に合った」という経緯を明らかにし、「3年間も口をきかなかった」と報道されている亜澄さんと勇貴容疑者との関係について、「若干事実と違う」「決して険悪というものではありませんでした」としている。



偽造・捏造

2007年01月19日 15時17分55秒 | Weblog
歴史、というより過去に関する記録・遺物・伝承等々、全てと言って良いほど、それらを残す人々の意思や意図が加えられ、本来の姿ではないものに変容する。
そして、時間の流れにより、解釈・観察する人々により更に恣意的に変貌していく。
歴史的事実という言葉自体、自己矛盾の塊だ。
三浦佑之という千葉大学教授の表した金印(国宝の漢委奴国王)は、江戸時代の亀井南冥による偽造であるという書物を読んだ。
こんな例は枚挙に暇がない程あろう。
げに恐ろしきは、そういった偽造・捏造にだまされる人々の存在である。

社会構造の変化

2007年01月13日 09時31分13秒 | Weblog
日本が変容している。諸悪の根源は高齢化とそれを加速させている未婚化と少子化である。その解消を最優先課題とすべきである。


家計貯蓄率さらに低下3・1%、過去最低を更新

1月12日22時17分配信 読売新聞

 内閣府が12日発表した2005年度の国民経済計算(確報)によると、家計の可処分所得のうちどれだけ貯蓄に回ったかを示す「家計貯蓄率」は3・1%と、前年度より0・3ポイント低下し、過去最低を更新した。

 低下は8年連続で、ピークの1975年度(23・1%)の7分の1以下になった。高齢化が進み、貯蓄を取り崩して生計を立てる世帯が増えているためだ。

 家計の所得から税金や社会保障費を引いた「手取り収入」を示す家計可処分所得は、前年度比0・7%増の290兆3000億円と2年連続で上昇した。

最終更新:1月12日22時17分
読売新聞

取調べは進む

2007年01月11日 14時36分22秒 | Weblog
加害者の供述から事件の経緯が見えてきた。
本日の下記記事によれば、加害者は一思いに被害者を殺害したものではないらしい。やはり、ここでも、昨日管理人が指摘した言語が極めて重要な役割を果たしている。

<短大生遺体切断>弁護士会見 容疑者の心境など伝える
1月11日12時28分配信 毎日新聞


 東京都渋谷区の歯科医、武藤衛さん(62)宅で長女の短大生、亜澄さん(20)の切断遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された次兄の予備校生、勇貴容疑者(21)の弁護士が11日、記者会見し、殺害の状況や現在の心境を明らかにした。
 弁護士によると、勇貴容疑者は12月30日午後、木刀で亜澄さんの頭を殴りつけたが、その後も2人で家族や生活態度などについて1時間にわたり話し続けた。亜澄さんは事件直前の12月27日か28日に母親と夕食をめぐり激しい口論をしており、そのことも話したという。この間、勇貴容疑者は血を流して「寒い」と震える亜澄さんの肩にタオルをかけたが、「夢がないね」の一言で逆上し、タオルで首を絞めたという。
 勇貴容疑者は亜澄さんについて「高慢でヒステリック。恩知らずだった」などと批判する一方、殺害については「申し訳ない」と弁護人に話し、「事件後、タオルで首を絞めるのではなく、流れた血を止めている夢を見た」と話し涙ぐんだという。【川上晃弘】


最終更新:1月11日12時54分


ロゴスとパトス

2007年01月10日 18時04分05秒 | Weblog
続報である。

人間のコミュニケーション手段でロゴスとパトスがあり、前者に関しては言うまでもなく、言語が介在する。一例を挙げると、態度やジェスチャーによる人間関係の悪化乃至衝突は、ままあるが、それを増幅させるのが、それに続く、言語表現である。今回の事件の場合、家族という極めて密室的かつ時間的・距離的に密接した関係者が、極めて「濃厚な」表現で、相手の弱点・関心事を突いた為、引起されたものである。しかも、殺害に続く、死体遺棄に関しては他人間(若しくは夫婦間)であれば、理解も出来ようが、血縁関係の極めて濃い兄妹間である。
その憎悪は極めて高度であったと結論付けざるを得ない。

「受験生のくせに」に逆上=殺害前、妹と言い争い-短大生遺体切断・警視庁
1月10日5時30分配信 時事通信


 東京都渋谷区の歯科医宅で長女の短大生武藤亜澄さん(20)の切断遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された二男の予備校生勇貴容疑者(21)が、殺害に至る直前、「妹に『受験生のくせに』と言われた」と供述していることが10日、警視庁捜査1課と代々木署の調べで分かった。亜澄さんに対しては、外泊を繰り返す生活態度や親への言葉遣いが不満だったと話しているという。
 同課などは、受験に3度失敗し、私大歯学部への進学で苦しむ中、不仲になっていた亜澄さんに最も触れられたくない部分を指摘され、勇貴容疑者が逆上したとみて、さらに動機の解明を進める。
 勇貴容疑者は昨年12月30日、2階居間でテレビを見ていた亜澄さんに「『勉強しないから夢がかなわない』となじられ、頭にきて殺した」と供述していた。
 その後の調べで、2人が言い争いになったことが新たに判明。その中で、勇貴容疑者は亜澄さんから「『(親に迷惑を掛けている)受験生のくせに』と言われた」と話しているという。 


最終更新:1月10日5時30分

事件の背景

2007年01月09日 09時11分30秒 | Weblog
先日取上げた渋谷区幡ヶ谷事件に新しい情報が入った。
構図は、自由奔放な言動の妹が、家庭を破壊したのではないかというもの。
兄の残忍な殺害手口も単に遺体隠蔽のみではないらしい。
古今東西、女性の舌禍の種は尽きまじ。

殺害短大生、生活態度巡り事件前に両親がしっ責
1月9日3時4分配信 読売新聞


 東京都渋谷区の歯科医師武藤衛さん(62)宅で、長女の短大生亜澄さん(20)の切断された遺体が見つかった事件で、亜澄さんが事件前、家庭での言葉遣いや態度について、両親に厳しくしっ責されていたことが分かった。

 警視庁捜査1課は、二男の予備校生、勇貴容疑者(21)(死体損壊容疑で逮捕)が事件を起こした背景に、こうした亜澄さんと他の家族との軋轢(あつれき)があったとみて調べている。

 同課や関係者によると、亜澄さんが短大に通いながらタレントを目指していたことについて、両親は容認していた。しかし、事件直前、亜澄さんの家庭内での態度や言葉遣いを巡り、両親が「なぜ親や兄たちの立場をもっと考えられないのか」などとしかり、言い争いになったという。


最終更新:1月9日3時4分

国家と暴力

2007年01月08日 07時57分42秒 | Weblog
如何なる政体であれ、小から巨大まで国家は暴力装置である。
無政府主義を唱えていても、擬似的は指導集団が出来た瞬間、腐敗は始まる。
毛沢東の27年の治世下で、6,000万人の人命が失われたという。(ちなみに日本の太平洋戦争中の軍民犠牲者は300万人余り)
こうした暴力が可能だったのは、毛沢東の場合、林彪の軍隊による恐怖勢力が不可欠であったが、疑問は残る。
1.一体、何故民衆は毛沢東統治に熱狂し、あるいは熱狂させられたのか?
2.文化大革命後の人口の急増は如何なる状況で生みだされたのか?社会的・経済的な分析が知りたい。

20世紀の偉人逝去す

2007年01月06日 10時55分47秒 | Weblog
時間は連続し、便宜上、年月単位の区切りに過ぎないが、人の死が何かの節句に当たると感慨深い。雨の日曜日に安藤百福の訃報に接する。
過去100年で、新規発明はあまたあるが、食品分野でのインスタントラーメンというのは正に革命といって過言ではないだろう。

合掌。

即席ラーメンの父・安藤百福さん死去、96歳

1月6日3時7分配信 読売新聞

 即席めんを発明し、世界の食文化に大きな影響を与えた日清食品の創業者で元社長の安藤百福氏(あんどう・ももふく=日本即席食品工業協会会長)が5日午後6時40分、急性心筋梗塞(こうそく)で死去した。96歳だった。

 告別式は近親者のみで行う。喪主は妻、仁子(まさこ)さん。社葬の日程は未定。

 安藤氏は4日午前の仕事始めであいさつした後、高熱を出し自宅で静養。5日午後、救急車で大阪府池田市内の病院に運ばれたが、すでに心肺停止状態だったという。

 安藤氏は台湾生まれ。戦後の食糧難時代の1948年、日清食品の前身となる中交総社を設立し、社長に就任。58年に自宅の実験施設で、熱湯をかけるだけで食べられる世界初の即席めんの開発に成功した。「日清のチキンラーメン」は、大ヒット商品となった。

最終更新:1月6日3時7分
関連



続報 幡ヶ谷に於ける人身事故について

2007年01月05日 17時06分10秒 | Weblog
管理人の同僚が幡ヶ谷2丁目に住んでいる事が本日判明した。直線距離にして、100メートルも離れていない。今時は、周囲は事件の「気」が満ち溢れている事だろう。
毎度、管理人の自論となるが、この記事の2点に注目したい。

1.勇貴(ゆうき)容疑者(21)は「(事件までの)3年間は(亜澄さんと)話すことがなかった」と供述している。

2.亜澄さんの言葉について勇貴容疑者は「一生懸命勉強しているのに、いくら勉強してもだめだという意味に受け止めた」

昨年の山口県で起きた高専生(女性)殺害事件同様、元々コミュニケーションが少なかった若者同士が、諍いを起こした際、被害者である女性側の言葉に男性側が過剰反応を示すケースである。周知の様に、肉体的損害は医学的に治癒可能であるが、言語表現による精神的損害は、致命的になる惧れが多い。特に多感で不安定な青年期にはそれが増幅される。

従い、今回のケースでも、加害者の肉親である妹の言葉が、3年振りであればある程、過激に受け止められたであろうし、それが殺人を惹起したといっても、衝動的ではないのかも知れない。

従い、交通事故の査定風に言えば、7:3で加害者:被害者の責務が生じるが、死体遺棄の点を考慮すると、加害者側に責務が加算され、8:2となろうか。

<切断遺体>逮捕兄 被害妹と「3年間話すことなかった」 
1月5日11時31分配信 毎日新聞


 東京都渋谷区の歯科医、武藤衛さん(62)方で長女の短大生、亜澄(あずみ)さん(20)の切断遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された次兄の予備校生、勇貴(ゆうき)容疑者(21)は「(事件までの)3年間は(亜澄さんと)話すことがなかった」と供述していることが分かった。司法解剖では、亜澄さんの遺体に首を絞められたり、水に沈められた跡が見つかった。警視庁捜査1課は殺害の経緯や方法についてさらに追及している。
 調べに対し勇貴容疑者は殺害の動機について「『夢がない』となじられた」と供述。その後の調べで、亜澄さんとの関係について「妹と仲が悪くなり、家の中でも避け、この3年は話をすることもなくなった」と供述した。また「(亜澄さんが)テレビを見ている居間に行った時、なじるような言葉をかけられた」と殺害に至る経緯を供述しているという。
 亜澄さんの言葉について勇貴容疑者は「一生懸命勉強しているのに、いくら勉強してもだめだという意味に受け止めた」と説明しているという。
 一方、亜澄さんの死因は特定できていないが、司法解剖の結果、遺体には、首を絞められた際に生ずる所見がみられ、肺には水が含まれていることが分かった。こうしたことから、絞殺や、浴槽に沈められたことによる溺死の可能性がある。また頭部の傷は、鈍器で殴られた跡らしい。
 遺体の切断に使ったのこぎりと文化包丁について勇貴容疑者は「洗って血を流した」と供述している。のこぎりは自分の部屋に、包丁は台所にあったもので、遺体の切断後、それぞれの保管場所に戻したという。【鈴木泰広】


最終更新:1月5日14時51分