アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

たいへんな時代を残してしまう

2009-11-04 | Weblog
 2010年春の高卒者の就職内定率が37%、求人倍率は0.89倍。


 出張の車中、カーラジオから衝撃的なニュースが流れてきた。


 前日には、国債が44兆円になるかも―というニュースもあった。


 税収は確実に減少していくのに、である。


 この国は、どうなっていくのだろうか?



 おそろしい時代が、もうすぐやってくる。


 あながち、杞憂だとばかりも言ってはおれまい。





 多分、私たちの世代や、その直前の世代のひ弱さが、こんな国にしてしまった。




 「自然は先祖からの預かりものであり、子孫から借りものである」(アメリカン・インディアンの諺)


 「自然」だけではない。預かった借りものは、きちんと返さなくてはいけない。






 邪気無くはしゃいでいる子供たちを見て思う。


 この子たちは、生まれてきたことが、本当に幸福なのだろうか?



 彼らがこれから迎える時代は、きっと幸福な時代ではない。



 私たちの世代は、きっと幸福な時代は残せない。


 生きていることを苦痛に感じることもあるだろう。



 ただ、少しでも「いま」を改善していく努力をすべきだろう。少しでもよい「あす」を残すために。




 次代を創っていかなくては、その世代の存在の意味は無い。


 自分さえ楽しければ、という認識を蔓延してしまった。刹那的な生き方は、健全な生き物ではない。



 私は息子に、何を残せるのだろう。


 大変な時代を残してしまうという罪と引き換えに、どんな逆境でも前向きでいられる精神性を伝えたい。


 独りでも生き抜いていく力を、自らのなかにはぐくんでもらいたい。



 息子よ。


 フランチェスコ・サルトリの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を贈る。
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