ヴァイオリンと弓を片手に、もう片方の手は振り回しながら、コンサートホールのステージや楽屋裏などを全力疾走で追いかけっこをしている子供たち。
ステージから飛び降りたり、階段を猛スピードで駆け下りたり。まるでクロスカントリーレース。
追いかけられている方などは、追ってくる子を見ながら後ろ向きに走っている。
いつ転んでもおかしくない。
子供用の8分の1ヴァイオリンとはいっても、決して安くはないんだぞ。
そんな子供たちだが、いざ発表会が始まると、実に見事な演奏を見せてくれた。
息子が通っているヴァイオリン教室の発表会があった。息子にとって初めての発表会。
演奏前は、冒頭のような大騒ぎだった。
未就学児から中学生までの30人ほどが出演。みんな親から強制された、目いっぱいのおめかし。
しかし、演奏自体は、こっけいな格好とは離れて、本当に上手だった。
息子のボウイングにも少々驚いた。
全弓を意識的に使って、音の強弱に気を使っていたようだ。
堂々とした音色を出していた。
特に、小学生高学年や中学生の子供たちの演奏は、感動的でさえあった。
自分のヴァイオリン演奏の進度とついつい比較してしまう。
彼らは、なんてすごいスピードで成長していくことか!
ひとりの親としてではなく、ヒトという「種」の一員としても思う。
子供たちは、本当に宝だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます