アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

病院の待合室

2010-04-27 | Weblog
 小学生になってからの最近一カ月で、息子は急速に成長している。

 一昨日、私が休みで午後3時に学童クラブに早お迎えした。以降、夜まで私と2人きりとなった。腰痛治療のために通院したが、私の受診中の約一時間、待合室で静かに待っていることができた。

 待合室に独り、というのは、息子にとってばかりでなく、私にとっても「挑戦」だった。


 午後4時ごろ、不安ながらも病室に入り、薄暗くなってしまった午後5時ごろ、心配しながら病室から出た。

 息子は待合室のストーブの前にちょこんと座って、備え付けのマンガを見ていた。

 大人向けマンガの「黄昏流星群」。多分、意味は分からないだろう。絵を見ながら、自分なりのストーリーを頭の中に繰り広げていたのだろう。


 真剣な表情で見入っていたが、私の気配を感じると顔を上げ、すぐに笑顔を向けた。

 安心の表情のようでもあり、少しはにかんだようでもあり、今まだ見せていたような、純粋にうれしさだけを表すような、ひとつだけの感情を表す表情ではなかった。


 私が病室に入る前に「ぼくは、待っていられるよ」と胸を張った割には、自分でも次第に自信をなくして、ふいに現れた私に笑顔を向けてしまったのが恥ずかしかったのか。


 今までになかった複雑な表情を、私はそんなふうにとらえた。


 帰りに、ご褒美におもちゃ屋に誘ったが、早く帰ろうと私を促し、帰ってからはオセロゲームをせがんだ。


 少しずつ、興味の対象も変化し始めている。


 できる限り長い時間を共有し、これからの変化を見逃さず、さらには、楽しんでいきたいものだ。
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