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祖国の保護者

2019-05-10 01:46:52 | 聖カジミロ
『リトアニアの英雄 聖カジミロ』アロイジオ・デルコル神父著

◆10、祖国の保護者

 聖カジミロが生存中に奇跡をおこなったという記録は一つもない。それは、かれの生涯そのものが一つの大きな奇跡だったからであろう。

 果たして、かれの死後、そのとりつぎによる奇跡が多くあらわれた。

 その名声は日ごとに高まり、墓は巡礼の地となってしまった。

 教皇アレキサンデル6世は、帰天後16年目の1501年に、「カジミロは、多くの奇跡に輝いている」と書き残している。

 また教皇レオ10世のときには、多くの人々がかれの列聖を願っていた。そのなかには、聖カジミロの弟シギスムンドがいた。かれは当時リトアニアの大公であり、ポーランドの国王も兼ねていた。

 その他、この人々のなかには、ビーリニュスの司教ラドヴィラとその評議会、ビーリニュスの聖ベルナルド修道院、聖カジミロの親族だったアブスブルグ家のマキシミリアン1世皇帝などがいた。なかでも、ビーリニュスの司教は、みずからローマに行って、その他の願書を届けたのである。

 教皇レオ10世は、1517年に、列聖調査をはじめるように命じたが、なぜか調査がつづかなかった。

 ところで、とぎれていた調査をつづけさせるために、今度は、聖カジミロご自身が動き出したのである。


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