『リトアニアの英雄 聖カジミロ』アロイジオ・デルコル神父著
◆11-2、その後
さて、聖カジミロの帰天後、その墓の前で、たくさんの奇跡が行なわれ、これにはげまされて国民の信仰生活は、大いに向上していった。この様子をみた聖ベルナルド会の修道司祭たちは、教皇にカジミロの列聖式を願い出て、次のようにいいそえるのだった、「教皇さま、この列聖によって、リトアニア人の信仰がどれほどよい影讐うをうけるかわかりません。これによって、かれらがカトリックの信仰をかたく守る刺激となるでしょう」と。そういう修道司祭たちは、王子カジミロの信仰生活こそすばらしい手本であるから、かならず人々はその手本の力を感じるにちがいないと確信していたのである。
まもなく聖カジミロの使命が明らかになってきた。それは、リトアニア国民を、南はプロテスタントの危険から、東は離教教会の危険から守ることである。
当時リトアニア人は、宗教上、歴史的な恐ろしい危機のなかにあった。当時はまだ、カトリックになったばかりだったので、信仰はしっかりしていなかった。それで、プロテスタントの改革に圧倒される危険は多分にあったのである。
事実、プロテスタントは、聖カジミロがかたく守っていた信仰を否定していた。それは、ご聖体におけるキリストの真の現存、マリアが神の母であり、無原罪のおんやどりであること、マリアをはじめ聖人たちに対する尊敬、救いに善業とつぐないの必要なことなどである。
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◆11-2、その後
さて、聖カジミロの帰天後、その墓の前で、たくさんの奇跡が行なわれ、これにはげまされて国民の信仰生活は、大いに向上していった。この様子をみた聖ベルナルド会の修道司祭たちは、教皇にカジミロの列聖式を願い出て、次のようにいいそえるのだった、「教皇さま、この列聖によって、リトアニア人の信仰がどれほどよい影讐うをうけるかわかりません。これによって、かれらがカトリックの信仰をかたく守る刺激となるでしょう」と。そういう修道司祭たちは、王子カジミロの信仰生活こそすばらしい手本であるから、かならず人々はその手本の力を感じるにちがいないと確信していたのである。
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当時リトアニア人は、宗教上、歴史的な恐ろしい危機のなかにあった。当時はまだ、カトリックになったばかりだったので、信仰はしっかりしていなかった。それで、プロテスタントの改革に圧倒される危険は多分にあったのである。
事実、プロテスタントは、聖カジミロがかたく守っていた信仰を否定していた。それは、ご聖体におけるキリストの真の現存、マリアが神の母であり、無原罪のおんやどりであること、マリアをはじめ聖人たちに対する尊敬、救いに善業とつぐないの必要なことなどである。
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