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マイクロプラスチックが認知症や鬱病の原因に

2024-06-20 18:36:05 | 時事

 マイクロプラスチックは、アルツハイマー病や認知症、うつ病など、様々な疾患の原因になります。ペットボトルを持ち歩くのは仕方がないとして、自宅ではPETやプラスチック製の容器は使わないようにしましょう。ストローもなるべく金属製を使いましょう。

 今回のCNNの調査では、性的不能者の局部に多種類のマイクロプラスチックが検出されたということです。

(CNN) 科学者らが初めて人間のペニスにマイクロプラスチックを発見したことが分かった。学術誌「IJIR:ユア・セクシャル・メディスン・ジャーナル」に19日に掲載された研究によると、5人の男性から採取したペニス組織の検体五つのうち四つで、7種類のマイクロプラスチックが見つかった。
マイクロプラスチックは、高分子化合物の破片で大きさは5ミリ未満~1ミクロン。化学的に分解されたり、物理的に磨耗したりすることで大きなプラスチックが変化して形成される。
専門家によると、一部の微小な粒子は主要な臓器の個々の細胞や組織に侵入する可能性があり、人間の体内に存在しているという証拠が増えている。
研究者らは勃起不全(ED)と診断され、マイアミ大学でペニス移植の手術を受けるために入院していた研究参加者から検体を採取。分析したところ、5人のうち4人のペニス組織にマイクロプラスチックが含まれていることが明らかになった。
研究によると、7種類のマイクロプラスチックが検出され、最も多く検出されたのはポリエチレンテレフタレート(PET)とポリプロピレン(PP)だった。
筆頭著者のランジット・ラマサミー氏は、マイクロプラスチックとEDなどの病気との潜在的な関連性を解明するにはさらなる研究が必要だと話す。
以前の研究によると、1リットルのボトル入り飲料水には平均24万個のプラスチック粒子が含まれている。
ラマサミー氏は、病状を引き起こす可能性のある水準が特定されるまでプラスチック製のボトルや容器に入った水や食品の摂取には注意し、利用を制限するよう努める必要があると思うと語った。

 以下は、動物実験で、マウスに様々な量のマイクロプラスチックを飲料水を通して与えた結果、アルツハイマーや認知症を患う個体が続出したというレポートです。

マイクロプラスチックがアルツハイマー病の原因に?
2023年9月21日 CONCIO

マイクロプラスチックで異常行動
研究では、若齢と老齢のマウスにさまざまな量のマイクロプラスチックを与えました。飲料水を通じて3週間投与。その後、マウスの行動の変化と、免疫系に関連する肝臓と脳のバイオマーカーの変化が観察されました。

すると、肝臓と脳の組織において行動と免疫マーカーに変化が。そして、マイクロプラスチックを大量に摂取していなくても、マウスが奇妙な行動をしたのです。

短期間で現れた明らかな変化。特に高齢のマウスでは異常行動が顕著に現れ、その行動はまるでアルツハイマー病や認知症の患者のようであったとされました。

あらゆる臓器に到達したマイクロプラスチック
研究ではマウス体内のさまざまな組織も調査されました。

脳、肝臓、腎臓、消化器系、心臓、脾臓、肺などを調べた結果、マイクロプラスチックは脳を含むすべての臓器から検出。また、尿や糞便からも見つかりました。

実験では、マイクロプラスチックを飲料水から投与していました。そのため、消化器系、肝臓、腎臓からの検出は予想されていたこと。

しかし、実際には心臓、肺、脳にも存在し、生物濃縮が始まっていたことが判明しました。体の隅々まで到達し蓄積する可能性が示されたことは、調査を率いたロス教授にも驚きだったと述べています。

脳組織の奥深くまで
飲料水から摂取されたマイクロプラスチックが脳に達したことは、想像を超える結果です。というのも、外部から侵入した物質が血液脳関門を突破するのは非常に難しいから。

血液脳関門は、ウイルスや細菌が脳に侵入することを阻止する保護バリアとして機能しています。通常は、脳に届く物質を血液脳関門が緻密にコントロールしています。そのおかげで、中枢神経系や脊髄のタンパク質濃度が正常に維持されています。

しかし、マイクロプラスチックは血液脳関門を通過。そして、普通なら到達しないはずの脳組織の奥深くまで、侵入することが明らかにされたのです。

重要なタンパク質の減少も
脳組織に達することで、脳の細胞プロセスをサポートするタンパク質(GFAP)の減少を引き起こす可能性も示されました。この結果を受け、ロス教授は次のように話しています。

「GFAPの減少はうつ病だけでなく、アルツハイマー病などのいくつかの神経変性疾患の初期段階と関連しています。マイクロプラスチックがGFAPシグナル伝達の変化を誘発することがわかり、非常に驚きました」

ロス教授の今後の研究では、今回の発見をさらに調査するとしています。

「プラスチックが脳の自己修復能力に影響を与える可能性、そしてアルツハイマー病などの神経疾患や疾病をどのように引き起こすのかを理解したいと考えています」

「このようなマイクロプラスチックが体内にどのぐらい留まるか、誰もよくわかっていません。年齢を重ねるにつれて、マイクロプラスチックによる炎症を起こしやすくなるのか?体内からマイクロプラスチックを簡単に除去できるのか?細胞はこれらの異物にどんな反応を示すのか?わからないことばかりなのです」




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