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煉獄についての聖ドン・ボスコの著書

2019-12-28 04:24:55 | 煉獄
『死者のための祈り』アロイジオ・デルコル神父編、6

◆3、煉獄についての聖ドン・ボスコの著書

 煉獄の存在について、聖ドン・ボスコは少しも疑わないで、この存在をいなんでいたプロテスタントを反駁するために、1857年、カトリック講話集第12号に、100ぺージほどの本を一冊発行しました。

 この一冊の中で、ドン・ボスコは、聖書と教会の教えにもとついて、煉獄の存在を証明し、煉獄の霊魂のために祈るようにとはげましています。

 ここで、その本のあらましを紹介しましょう。

 聖ドン・ボスコは、煉獄についての本を、カトリック司集とプロテスタントの牧師とのあいだにかわされた会話の形で書きました。

 第1章では、途中で無理解が生じないように、会話の規則をきめています。その規則は次のとおりです。カトリックの司祭を友人と認めること、それは司祭は永遠の生命のためになることだけを言うつもりであるからです。そして、もう一つはこれです。ドン・ボスコは、相手にテーマを選ぶ完全な自由を与えますが、そのテーマを完全に説明しないうちに他のテーマにうつらないこと、また、聖なることについて軽蔑を誘うような表現を絶対に避けることです。

 牧師の方からも、一つの条件がつけられました。それは、自分としては、カトリックの教えに対して尊敬を示すように努力するが、ドン・ボスコが牧師の名を本にも新聞にも決して発表しないということでした。ドン・ボスコは喜んでこれに承知しました。この牧師はプロテスタントの他の牧師たちと同じ考えで、煉獄というものが存在していないと確信してはいるものの、カトリック側の信仰を尊敬し、そのくわしい説明を聞くことに承知しました。こういうふうに、第1章において会話の基準を定めてから、第2章に移り、ドン・ボスコは、煉獄に関するカトリックの教えを説明しています。まず、フィレンツェの公会議と、トレントの公会議を引用して、くわしく説明します。

ドン・ボスコ「この二つの公会議で宣言された教えは、混雑してはならない四つの真理を提供し、これを含んでいます。

 すなわち、第一の真理は、大罪を犯してそのゆるしを願えば、それに相当する永遠の罰はゆるされますが、そのつぐないを果さなければなりません。

 第二の真理は、もし、このつぐないを地上で十分に果していないなら、死んでから果さねばならなくなることです。

 第三の真理、これは、生きている人が祈りと善業をもって死者を助けることができることです。

 第四の真理は、ミサ聖祭が神のあわれみを願うものでそれは、生きている人のためにも、また死んでいる人のためにも、その罪を消し、神の正義に対してつぐないを捧げる力をもっています。

 以上のことを前提として、ドン・ボスコは牧師に、ききたいことがあるなら、ご自由にきいてくださいといい提供したテーマを解決しないうちに次のテーマに移らないようにと願いました。こうして、第3章に移ります。


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