長毛猫は寒い方が好き

昨日までの一週間は、元気がないきてぃでした。

ダラ～ンと伸びたままだったり、歩くのにもゆっくりゆっくり、気だるそうなのです。

でも食欲はもりもりで、ウン○やオシ○コも平常と変わらないようなので
注意深く見守っていくことにします。

きてぃちゃん、ちょっと痩せたんじゃない？

えへっ　けが　いっぱい　ぬけましたのでしゅよ


今日のきてぃは元気いっぱいでーす。

部屋から廊下へ、廊下から部屋へ。ダッシュ！　ダッシュ！
本棚の上へ、窓へ、洗面台へ。ジャンプ！　ジャンプ！
凄い勢いで走り回ってウルサイほどです。

ダダダダダッー　ゴツ～ン！

ぱぱー　たすけて　くださーい！

アリャー、何やってるんですかー？
こんな狭い所に行くから身動きとれなくなるんだよ。

ダダダダダダッー　ドサッ！

ぱぱー　たすけて　くださーい！　

うわっ、今度は布団に押しつぶされちゃってる。

今日の最高気温は、セーターを着ないと寒いほどの15度でした。
そんな中を、きてぃは朝早くから元気いっぱいに走り回っています。

どうやら元気のなかった理由は、一週間ほど蒸し暑い日が続いたためなのでした。

一周年になりました

きてぃが我が家に来てから、一年になりました。
怪我も病気もしないでスクスクと、とても大きな猫に育っています。

赤ちゃん時代と比べると、目の色が変化しました。
青っぽかった白目が今は金色に見える、立派な大人の顔になりました。

一年前のきてぃです。
ちっちゃな体に、柔らかくてフワフワの毛並みが、縫いぐるみのようでした。

この手には鋭く尖った爪が隠されているのです。
フワフワの感触を楽しもうと手を伸ばせば、爪がシャッと一閃。
手の甲には一本、二本、三本と見事に爪痕が刻まれるのです。


そうだ、しばらく切ってないから、そろそろ爪を切ろうか？

つめ　きられるの　だいきらいでーす　にげまーす

きてぃちゃん　あそぼう

あらー、タヌキだー。

朝の8時47分のことです。アキコお母さんが来てくれました。
このように早朝にタヌキが来たのは一年ぶりのことなのです。
その日はたしか、先代キティの埋葬の日だったかと記憶しています。

きてぃの一年目のお祝いに、タヌキお母さんが顔を見せてくれました。

猫が行方不明！

事件が起こったのは夕食を終えた頃のことでした。
テレビではバレーボールの杉山選手が、ボールをブロックする長い腕を映し出していました。

突然「きてぃちゃんがいないよー」
振り向くと、ママの青ざめた顔が震えています。

「そんなバカな。外に出られっこないんだから、どっかにいるでしょ」
「ほら、いつもの場所にいるで……　アレッ！いません」

「きてぃちゃん、どこにいるの？」

呼んでも答えがなくて、泣き声も聞こえないのです。
いる気配がないのです。

家捜しを始めました。

押入れ、戸棚、タンスの中、シンク、洗濯機、風呂場、金庫（ウソです）、玄関
冷蔵庫、本棚、ゴミ箱、トイレ。あと何があるかな。

2階も探しましたがいません。
1時間ほど探しましたが、どこにもいませんでした。

★きてぃが行方不明に！

折しも外は台風のような大粒の雨と強風で、木々がうるさく、わめいています。

「帰宅した時、傘を閉じるのに手間取ってたでしょ、その時に逃がしちゃったのでしょ！」
ママの声が鋭く耳に突き刺さります。

大雨の中を探しに行くことになりました。
雨合羽を着込み、帽子を目深にかぶって懐中電灯を手にした捜索隊3名。
二次災害を防ぐために各々の胴体にはロープを厳重に巻き付けました。
これで、きてぃ捜索隊の準備が整いました。

「いいか！　風に飛ばされないように、雨に流されないように、気をつけろよ」
「まず点呼をするからな、それっ！　いち」
「にー」
「さん」
「にゃん」

「もう一度！　いち」
「にー」
「さん」
「にゃ～ん」

「誰だ！　にゃんなんて言うヤツは」

振り向いたら両手をきちんと揃えて、お見送りポーズで笑ってるきてぃがいました。
「きてぃちゃんも　いきます　どこいくのでしゅか」

「あら～、家の中にいたの」

「へなへなへな～　ゴン！」
玄関には、崩れ落ちて扉の取っ手に頭をぶつけてコブを作った私がいました。


半日経った今も、きてぃの秘密基地がどこなのか解りません。
隠れる所なんかないのになぁ。あー頭が痛いです。

ようやくポカポカに

最高気温が12度だったり15度だったりの寒い日が続きました。
冬の間は寒がらなかったきてぃ。なのにこの一週間はとても『寒がりきてぃ』になっていたのです。
でも、今日は朝から晴れて気持ちのよいポカポカ陽気になりました。

きてぃちゃん、そろそろ長ズボンを半ズボンに着替えようか？

まだです　また　さむくなると　いやですよ

それに帽子も脱いでいいんじゃないの？

へ？

ぼうし？

あっ、えりまきだったか。

きてぃちゃ～んに ゆ～とぴあ 中澤おねえさんからプレゼントが届きましたよ。

あー　ちゃおちゃん　だいすきです　たべます　たべます　たべます　あけて～

そんな、食べる前にお礼をするんでしょ。お行儀よくしてくださいな。

おねえちゃん　どうも　ありがと～

ネズミが好きです

先日購入した 旅行用バッグ 通販サイトに、きてぃのポートレート写真を応募したところ、なんと採用されました。
どんな賞品が送られてくるのかなぁ、きてぃちゃん待ち遠しいね。
（なお、猫種に『モドキ』が抜けてるのです。起立してお詫びします。きてぃもお辞儀をしなさい）


ところできてぃちゃん、何やってんの？

こいつめっ　つかまえました

ぎゅーちゃん　でーす

ちょっと後ろに引いてから手を離すと、ギュ～っと言いながら逃げていくゼンマイ仕掛けのネズミです。

この新人ネズミは、もう12匹目のネズミなのですよ。
他のネズミは噛まれて引っ張られて、尻尾が取れて、みーんなオモチャ箱でお休み中なのです。

ちょいちょい　ぎゅーちゃん　おもしろいですよ　おいかけっこ　すきです

きてぃは飽きっぽいからなあ、いつまで遊んでくれることやら。

ぎゅーちゃん　ころがっちゃいました　うごかないですよ

もう1年になりました

今日5月9日は、先代猫キティの命日です。

キティお姉ちゃんはね、19才のお年寄り猫なのに、とても若々しくて人間語をよく理解したにゃんこで、
それはそれは自慢の………
ご近所でも評判の……
大きな音が大嫌いでね、花火や雷が鳴ると……
とてもおとなしかったけど、人間嫌いだった……
だから今でも心の中に生きて……

ねぇ、きてぃちゃん、聞いてますか？

ふぁ～　だって　おねえちゃんに　あったこと　ないんだもん

エビが大好物でね、カリカリはあまり食べなかったけど、茹でた海老の匂いがすると飛んできて食べてたなぁ。

きてぃちゃんも　ときどき　たべましゅよ　じゅるり

そのつぎに好きだったのが、チーズだったんだよ。
カマンベール・チーズを一切れ、ペロペロしてたのを思い出すなぁ。

きてぃちゃんも　ときどき　たべましゅよ　じゅるり　じゅるり

あっ、そうそう。もっと好きなのがあったんだった。
甘口の日本酒なのだなぁ。
チビリチビリと呑んでると「ちょうだい」って言うから、お酒を人差し指につけたらペロッ。
美味しそうにひと舐め、ふた舐めしてたんだよ。

ぎょっ　おさけのみさん　きらいでしゅ

オシッコが出ちゃうよ～

小湊鉄道五井駅にたどり着いたのは、予定よりも1時間半遅れの昼過ぎでした。
トイレタイムを済ませホームに立てば、発車のベルが鳴り響いています。

考えていた旅程は大幅に狂ってしまったけど「どうにかなるさ～」

女性車掌さんの「ピー！」五井駅発：養老渓谷駅行き、出発進行！


さて、話はこの日の朝に戻ります。

東京湾アクアライン「横浜～五井」高速バスは、
神奈川県横浜市・横浜駅と千葉県市原市・五井駅間を約70分で結ぶ東京湾横断バスです。

ゴールデンウイークさなかのこの日、私を乗せたバスは横浜駅東口を定刻9時35分に出発しました。
そのノロノロ運転のアクアライン高速バスは到着予定時刻になっても、まだ5kmも走っていませんでした。

1時間経っても、まだアクアラインの入口にすら入ってないじゃん。
歩いた方が早いんじゃないの。
これじゃあ、いったいいつ着くのー。今日中に着くの？
イライラ、イライラ。

パーキングエリアの海ほたるが大渋滞で閉鎖状態と知ったのは出発から2時間ほど後のこと。
トイレ休憩なしのバスは、海ほたるを過ぎて、やっとスピードが出だしました。
そんなわけで、五井駅に到着したのは1時間半遅れなのでした。
乗車していた2時間半の間はオシッコ信号がずっ～と赤くピカピカ点滅してましたよ。


こうしてゴールデンウイークの房総半島横断の旅は始まったのです。

計画は「途中下車して、田園風景の中の列車を撮るぞー」でした。
上下線の列車ダイヤを読んでバッチリ撮影計画を練ってきたのに、遅刻で全部パーになっちゃいました。

養老渓谷駅に着きました。
次の上総中野行きの列車を待つあいだに急いで撮影しなくっちゃ。

さっきまで乗っていたディーゼル車が折り返して五井駅へ戻っていきます。


次に乗る列車の到着まで40分しかない。急いで渓谷を目指します。
うわぁあんな高いところに青い吊り橋が。

曇り空なのです。鯉のぼりも元気がありません。
綺麗な青空の時に来たかったなぁ。

そういえば道の途中で右に入る道があったと思い出して慌てて戻りました。
先ほど、一匹だけの鯉のぼりを撮った場所の赤い橋が見えます。

川面まで100メートルほどもあるようです、目が眩みました。

乗継駅の上総中野駅で、いすみ鉄道に乗り換えます。

いすみ鉄道で終点の大原駅へ向かったのですが、
外はすっかり暗くなり、疲れと気持ちよい揺れとでこっくりこっくり眠ってしまいました。

いすみ鉄道終点の大原駅からはJR特急「わかしお号」に乗り継ぎます。東京まで1時間20分です。
東京駅から40分後に帰宅して玄関を開けたら、待ちくたびれてたきてぃが突進してきて大暴れでした。

さてさて、今日の散歩時のきてぃです。

それがね、ナイショなのですよー。
実は夕べと朝の二度も《きてぃが粗相》をしたのです。

昨日、旅で疲れた体を湯船でほぐしていたとき、「きてぃちゃん、こら～」ママの大声が聞こえました。
裸のまま布団の所へ行くと、きてぃがオシッコをしてるんです。
ビチョビチョなんですよ、私のシーツが。

思い返せば、避妊手術で退院した日から1週間ほど《お漏らし攻撃》を受けたのです。
入院の寂しくて悲しかった思いを伝えるのに、ワザとお漏らしをしたのです。
たっぷりと遊んでから「イイコだからオネショしないでね」と
愛情を込めて話して聞かせた結果オネショをしなくなったのでした。

それが私がちょっと留守にしたばかりに、またオネショ攻撃を受けちゃいました。

もう夜なので特にきてぃに言い聞かせませんでした。

それが朝起きたら枕元に黒い固まりが二つ三つ、う●ちが転がってました。
「こら～、きてぃ。なんてことするんだ～」

そんな訳で、ゴールデンウイーク最終日は、一日中きてぃと遊ぶ約束をしました。
もう、お漏らししないでよ～。

きてぃの秘密のナイショの話しは終わりです。