累乗(るいじょう)の はなし【続】 では、Google の
社名の由来が、とてつもなく大きい10100という数字の
「googol(グーゴル)」であることを紹介したが、どういう訳か、
中国語では「谷歌」と表されるのだという。
「谷歌」の読み方が「グゥガ」とかで、原音に近いかららしい。
しかし、一目見て、「なぜ 『谷』 ?」という疑問が湧かないだろうか?
(漢字は一字一字に意味を持っているのだ・・)
漢字での音訳とは、こんなもんである。
仏典が如何にふざけたものであるか、想像するに難くない。
「釈迦と世尊」でも紹介していたが、
般若心経の「般若波羅蜜多」は、サンスクリット語の
「プラジーニャー・パーラミター」の音訳である。
どこから「プラジーニャー」が「般若」になるのか・・・、それに
比べれば、まだ「パーラミター」を「波羅蜜多」としたのが頷ける
ようになってしまう・・・。洗脳か?
何でも漢字で表示させようという姿勢がダメなのであり、
カタカナやひらがな、ときにはアルファベットも使って最適な
概念を得ようとするような、柔軟な発想が、全く、ない。
マイクロソフトが「微軟」とされていることは よく知られているが、
「マイクロ」→「微」、「ソフト」→「軟」という流れは、よく理解できる。
しかし、これでは「軟」に「ソフトウエア」という意味は期待できない。
これも漢字の限界である。
因みに、ソフトバンクは「軟銀」、銀行のバンクを想起したのだろう。
ついでだから、いくつか列挙すると、
「OS」は「操作系統」、「インターネット」が「互聯網」、「LAN」は「局域網」、
「クラウド」は「雲計算」、「データベース」は「数据庫」、「ソフトウエア」は
「軟作」・・・まぁ、連想ゲームの世界みたいだが、本当の話である。
何が何でも「軟」に「ソフトウエア」を結びつけようとするごり押しも
感じられるところだ。
「アドビー」は「奥多比」、アマゾンは「亜馬遜」、ドコモが「都科摩」、
IBMは「国際商業機器」・・・International Business Machines まま。
「ヤフー」は「雅虎」、「オラクル」が「甲骨文」・・・わからん!
(ソースは「日経コンピュータ」)
たっくさんの漢字が並んだ中から、こんな組み合わせが出てきたら
固有名詞ということなんだが・・・・気が遠くなりそうだ。