このコラムについて、下記の2つのことを書き綴ってみたい
1点目、お札の顔。(今回)
2点目、やは肌の・・・・。(次回)
コラムの最後は、こう結んであった。
「私のような女に、惚れられてみなさい」・・・・
あっ、男のほうにも選ぶという権利がありますので・・・・
1点目。お札の顔
与謝野晶子には11人の子供があったというが、
今、お札の顔の候補として名が挙がるというのは
少子化社会への危機感からだろうか。
才媛であっても、若くして(24歳6ヶ月)肺結核で亡くなった
樋口一葉では人口減少時代の世ではまずい、ということか?・・・・
引き合いにだされている文芸批評家の新保祐司による
「お札の顔一新し国の方向性示せ」 では
・・・ 千円札は後藤新平、五千円札は与謝野晶子、
一万円札は内村鑑三でどうだろうか。
との提案だが、
後藤新平 もかなりの人物だろうが、緊迫する外交情勢の今こそ、
「日本の不幸は支那と朝鮮」と喝破した「脱亜論」を再確認
するためにも、「福澤諭吉」が最適だという環境は変わっていない。
内村鑑三 は何かと問題の人物なので却下。全く賛同できない。
正岡子規でも良いと思うが、文学の分野は与謝野晶子だけにして、
多くの哲学・科学関係の翻訳語を作った「西 周 (にし あまね)」
を、ここでは推したい。
日本のように「母国語で高等教育ができる言語」というのは
実は世界でも数えるほどしかなく、日本の大きな強みの1つと
なっているが、その背景には、西などによる和製漢語 作成の
おかげに負うところが非常に大きい。
これはフランスも同じで、英語を見下しているところがあるというか、
英語のほうがフランス語を多く取り入れているという歴史もあるが、
高等教育の教科書が母国語では作れないという国々では、英語でも
使うしか道がなかった、という現実は知っておいたほうがいいだろう。
小学校も高学年になると、いきなり教科書が全て英語になり、
結果、ついて行けない子が多く出るようになり、高等教育を
受ける子も少なくなり、社会的格差が増大する、という悪循環が
続いている。英語教育の弊害だ。
国内の所得格差を是正するための方策として、まずは、教育の
全般的な母国語を進めるべきだ、との指摘が ここ にもある。
英語教育の廃止、教育の母国語化は、昔から指摘されているが、
グローバル化の進展とともにますます英語の普及が進むものだから
ますます格差が増大し、諸紛争の原因にもなっている。
お札の顔だが、
明治14年の「神功皇后」を描いた改造紙幣1円券が
最初の肖像紙幣である。
(改造紙幣とは、それまで発行されていた紙幣が、金(Gold)との
「不換紙幣」だったため、政府の公式な「兌換紙幣」として発行させた
ときの紙幣の名称)
最初の肖像が女性だというところに日本らしさがある。
(神話の最高神も女性)
(神功皇后1円札)
その後の、紙幣の肖像の変遷(明治~現在)が下記。
http://matome.naver.jp/odai/2133498493901597301
神功皇后もそうだが、武内宿祢、日本武尊、和気清麻呂など、
お札になってたら自然と日本史を知ろうという気が起きてくる
ような気がする。
(因みに、八尾の諏訪町の曳山では、神功皇后と武内宿祢を
御神体として乗せている。神功皇后は応神天皇の母である。)
板垣退助の百円札、岩倉具視の五百円札は、家のどこかに
眠っているような気がする。
諭吉さん、と愛称される万札だが、自分の中では今でも
1万円札と言えば聖徳太子、とのイメージが強い。
日本のお札の人物一覧表
http://www.hyou.net/sa/osatu.htm