写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

漢訳の名

2014年04月08日 | 書・ことば

 


 

累乗(るいじょう)の はなし【続】 では、Google の

社名の由来が、とてつもなく大きい10100という数字の

「googol(グーゴル)」であることを紹介したが、どういう訳か、

中国語では「谷歌」と表されるのだという。

 

「谷歌」の読み方が「グゥガ」とかで、原音に近いかららしい。

しかし、一目見て、「なぜ 『谷』 ?」という疑問が湧かないだろうか?

 (漢字は一字一字に意味を持っているのだ・・)

 

漢字での音訳とは、こんなもんである。

仏典が如何にふざけたものであるか、想像するに難くない。

 

釈迦と世尊でも紹介していたが、

般若心経の「般若波羅蜜多」は、サンスクリット語の

プラジーニャー・パーラミター」の音訳である。

 

どこから「プラジーニャー」が「般若」になるのか・・・、それに

比べれば、まだ「パーラミター」を「波羅蜜多」としたのが頷ける

ようになってしまう・・・。洗脳か?

 

 

何でも漢字で表示させようという姿勢がダメなのであり、

カタカナやひらがな、ときにはアルファベットも使って最適な

概念を得ようとするような、柔軟な発想が、全く、ない。

 

 

マイクロソフトが「微軟」とされていることは よく知られているが、

「マイクロ」→「微」、「ソフト」→「軟」という流れは、よく理解できる。

 

しかし、これでは「軟」に「ソフトウエア」という意味は期待できない。

これも漢字の限界である。

 

因みに、ソフトバンクは「」、銀行のバンクを想起したのだろう。

 

ついでだから、いくつか列挙すると、

「OS」は「操作系統」、「インターネット」が「互聯網」、「LAN」は「局域網」、

「クラウド」は「雲計算」、「データベース」は「数据庫」、「ソフトウエア」は

軟作」・・・まぁ、連想ゲームの世界みたいだが、本当の話である。

 

何が何でも「」に「ソフトウエア」を結びつけようとするごり押しも

感じられるところだ。

 

「アドビー」は「奥多比」、アマゾンは「亜馬遜」、ドコモが「都科摩」、

IBMは「国際商業機器」・・・International Business Machines まま。

 

「ヤフー」は「雅虎」、「オラクル」が「甲骨文」・・・わからん

(ソースは「日経コンピュータ」)

 

たっくさんの漢字が並んだ中から、こんな組み合わせが出てきたら

固有名詞ということなんだが・・・・気が遠くなりそうだ。