日本人のセルフバケーション。ラグジュアリーカー文化は？
日本人の都市部でのライフスタイルが変化しつつある(ように感じる)。以前よりクルマ利用に対して強い魅力を感じるのだ。まず道路がどんどん良くなっている。郊外のいわゆるニュータウンは「道路の魅力」で住人を引き寄せている。自動車専用道路を配して立体交差で信号を減らしていてとても快適だ。アウトレットのような駐車場を多く用意した施設もたくさんできている。広々していてとても気分がいい。クルマはもはやゴルフするためだけのものではなくなっているようだ。なにより高速料金がとても安くなったので、月に2,3回は他県へ出かけたりする。東京都からだと、福島県～富山県～静岡県くらいまでなら気軽にいける。この状況がもっと進めば、そういった用途に主に使われる「スペシャリティカー」が今後売れるようになるのかな。走行性能うんぬんよりもデザインを重視したクルマが楽しい気分にさせてくれると思う。実際にBMWミニが好調だったりトヨタ86がヒットしたりしている。200～500万円の割と堅実な価格帯でかつスタイリッシュで「楽しい」クルマは、輸入車にはけっこう多かったりする。とくに次の４車種は秀逸です。
プジョーRCZ・・・「クルマでいこう」の岡崎さんが乗っているらしい。アウディTTみたいにやたら高価な上級モデルがなく気持ちよく買えるし乗れる。デザインを比べると一長一短あるが、どちらも「名車」の域に達しているので問題なし。価格はTTのベースグレードとRCZでほぼ同じくらい。目立ったデザインのスポーツカーと言ったらそれまでですが・・・。
VWイオス・・・電動ハードトップのカブリオレなのに2+2シーターで使い勝手がいい。それだけで十分存在価値がある希有な存在。同じレイアウトの車となると、BMW6カブリオレやベンツSLといった1000万円くらいのものになってしまう。
シトロエンDS5・・・2012年の本命車種はこれかも。日本で言えば、スカイライン特別なオーラを感じる洗練されたデザイン。さらに内装もかなりこだわっていて、プレミアムブランドをあざ笑うかのような高級感。サンルーフの作りからしてとても400万円で買えるクルマにはとても見えない！中性的なイメージのブランドだが、大きさから不思議と男性っぽさがでてる。シトロエンのDSシリーズはBMWミニのブランドイメージを巧く取り入れている(パクリ?)。
アルファロメオジュリエッタ・・・Cセグハッチのなかで運動性能が抜群。デザインがツボならゴルフより断然お買い得。オーリスより150万円高いけど、150万円余計に払う価値は実感できそう。こちらはやや女性的なイメージか？
対する国産の「遊び」のクルマはトヨタ86が登場してこれから活況になってくる予感はするが、輸入車に比べるとまだまだですね。日本人はまだまだ「真面目で仕事ばかりしている」人種ということか。そもそも86にしたってフェアレディZにしたってスポーツ走行の方向ばかりが目立ってしまいます・・・。運転してる人は楽しいかもしれないが、助手席の人はそんなに嬉しくないんじゃ？「男１人の趣味」のクルマばかりの状況はまだまだ日本が「儒教的」な社会だとか文化だとかいうことになるのかな。「ミニバン」の流行を考えると、違う意見もありかもしれないが・・・。RCZと同じ方向性の車は86／BRZ。「ライトチューンでスタイリッシュ」でコンセプトは同じか。イオスに対応するのはレクサスIS-Cくらいか。ダイハツやホンダがKカーのカブリオレを開発中らしいが、２シーターのカブリオレならフェアレディZもロードスターもあるのに・・・。「４座のメタルトップオープン」のロータリースポーツをマツダが作ったりしないかな？来年にはトヨタがスープラを出すみたいなので、待てばよさそうだ。けどスカイラインクーペの対抗モデルみたいなラインナップになりそう。DS５みたいなクルマはすぐに出てくるだろう。作るとしたらどこかな？エスティマを相当作り込んでレクサスで出せばOKか？もしくはホンダがオディッセイのデザインを一新して高級感を高めればいいかも。欧州シビック的な作り込みをすれば、もしくはCR-ZみたいなデザインでOK。ジュリエッタをパクったといわれるオーリスはスペシャリティ感がまだまだ「本家」には及ばず薄いです。お洒落なハッチバックは来年の新型アクセラが本命か！あえて現行で選ぶならやはりレクサスCT200hですね。