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BMW2アクティブツアラー ダウンサイジングターボを考える

2014-03-19 | BMW
  いつしか日本にやってくる輸入車は片っ端からターボ車になってしまいました。「ターボ付き」と言われるとちょっと上級グレードな印象があるようですが、輸入車に関しては全く逆で、NA(ターボ無し)の方が絶対的に高級です。安い輸入車に載っているエンジンは徹底的にカスなので、とりあえずターボくらい付けておかないと売り物になりませんから・・・。

  VWの本国モデルではNAのゴルフ(80ps)なんてのもありますが、これを日本で売ってしまったら、山が多い日本の〇〇峠にでも差し掛かったらほぼアウトレベル。下手すると勾配区間が多い中央自動車道も満足に走れないかもしれません。VWだけでなく、フォードもオペルもプジョーも60psくらいのNAモデルが廉価グレードとして売れてます。なんといってもドイツ価格で7000ユーロ(90万円?)以下です。よく輸入車乗りの方が「こんなミニバンとか軽ばっかりの国なんかないwww」とか言ってますが、欧州にはミニバンも軽以下の性能のクルマもたくさんあります。

  欧州車は日本車と違って、「自動車用鋼板」なんて優れたものは使えませんから車重が嵩みます。そのくせに北米や欧州の衝突安全テストで日本車にボロ負けします。欧州車が「頑丈」なんてもはや完全に都市伝説に過ぎません。ドイツ車と日本車がしのぎを削る北米市場でのテストで、最高水準を占めているのは、日本の「キザシ(スズキ)」「アコード(ホンダ)」「スカイライン(日産)」「レガシィ(スバル)」「アテンザ(マツダ)」そしてアテンザと共通のシャシーを使う「S60(ボルボ)」だけです。もはや完全に日本メーカーだけの争いです。

  安全でもないくせに車重が嵩む。これが欧州車の厳しい現実です。メルセデスは日産に、BMWはトヨタに頭を下げて軽量化技術を供与してもらい、まもなく軽量化された新ラインナップが登場しますが、現在日本を走っている輸入車はもはや先進国のクルマとは言えないシロモノなわけです。

  それでも欧州メーカーは日本のジャーナリストを多数抱き込んで、重くて危険でターボで誤魔化した安物車をいかにも値打ちを付けて売ろうとしています。たとえばプジョーやVWが採用している1.2L直4という設計のエンジンは、日本車にも見られますが、普通車の最低レベルのエンジンです。振動を嫌って4気筒化しているため熱効率も悪く、「ダウンサイジングターボ」としての看板に偽りありです。実際にVWの1.2ターボは同じVWの1.4ターボに燃費で負けます。つまり製造原価が安いだけのエンジンなのです。

  この状況を見る限り、輸入車が掲げる「ダウンサイジングターボ」は全く効率的ではなく、存在理由(購入理由)が著しく乏しいものになっています。しかしいよいよ欧州車も正しい道を歩み始める時がきたようです。いよいよ文句が付けられないような「ダウンサイジングターボ」車がBMWから間もなく発売される見込みです。1.5L直3ターボという熱効率の観点からも理想的な設計で、BMWが誇る強固なシャシーの上にマウントされた3気筒エンジンは、日産の現行マーチのような安っぽい振動を立てずに、走れる次元にまで改良されて製品化に漕ぎ着けたようです。いままでは「安物輸入車ターボ」とバカにするだけでしたが、いよいよ新しい時代の幕開けがやってきたようです。

1 コメント

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ガソリンエンジンまで (zeketype32)
2015-11-05 06:48:42
ダウンサイジング・ターボのベースエンジンが良くないとの指摘でした。
ディーゼルエンジンに発したVWの偽装問題、やはりガソリンエンジンにまで波及してきました。

検査燃費と実走燃費の差は当然ですが、あくまで同じ条件が前提です。
やはり会社ぐるみの詐欺としか言いようがありません。

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