とある大きな工場の横を通ると、そこで働いている(だろう)年配の女性をよく見かける。
たぶん掃除をしているのか、長靴にゴム手袋、前掛けという装いでいる。
もうたぶん70を超しているのではないか(と予想される)、腰が若干まがっていて、歩く速度もそれほど速くなさそうで、機敏に動くというよりかは確実に足場を固めつつ進むという感じに見える。
予想年齢として勝手に70を考えているが、当たらずとも遠からずという感じだと思う。
自分も70代で働けるか、というと、たぶん働かない。働けない。
それほど足腰は強くない。腰が曲がっているのに、自分ちの家事意外に何かをやることは無理だと思う。
と、考えると、その女性のすごさを感じる。
生きる力の強さと、たくましさ。
いつもそこを通るたびに、彼女を見かけると「あ、今日もいる。良かった」となんとなくほっとし、階段を一歩一歩上っていく後姿に声援を送っている。
by組長