組長ブログ

法人理事長による日々の適当なひとりごとや、利用されている皆さまのインタビュー記事です。

救急車が来た・・・

2010年04月30日 | 日記
先日、ボランティアクラブの活動で、とある介護施設の掃除に利用者と一緒に行ってきました。
私たちが室内へ入ると、スタッフの人が大きな声で
「中村さん(仮名)!中村さん、しっかり!聞こえる?中村さん!!」
と、あるご利用者さんの名前を呼んでいました。
ただごとではない雰囲気に、私たちはたたずんでいるど、スタッフの人が
「ごめんね、ちょっと今手が離せなくて。」
と申し訳なさそうにしているので、
「いいです、いいです。適当にやってますね」と言い、掃除用具を見つけて掃除をしていました。
中村さん(仮名)の様子を何人かのスタッフが見ながら、私たちに向かって
「玄関掃除と窓拭きをお願いしますね」と言うので、挨拶もそこそこに、とりあえず玄関掃除を始めました。
 どうやら、ご利用者さんのお一人が意識を失いかけている様子でした。
すぐに家族が呼ばれ、玄関で掃除をしていると、その方の息子と思われる人が、やってきました。

 私たちは居心地の悪さと共に、部外者なのになぜかあたふたしていました。何も出来ないけれど、どうしよう・・・みたいなカンジでした。
 まぁ、私たちは関係が無いので、「とりあえず与えられた仕事をしよう!」と相互に自分たちに言い聞かせ、落ち着かせようとしながら、掃除を続けていると、スタッフの方が来て
「救急車入りますから、道を明けてください」というので、さらにあたふたして、広げた掃除用具や玄関周りの道具を動かして、救急隊員が通れるように準備してドキドキしながら待ちました。

 すると遠くから「ピーポーピーポー」と、やってきて、救急隊員が中に入ったので、玄関掃除は取り合えずやめて、違う事をしながらもなんとなく落ちつかない状況にいました。
しかし、スタッフの人達は慣れた様子で動じることなく、てきぱきと落ち着いて対応していました。
 救急車がいなくなってから、スタッフの人達から「ごめんね、バタバタしていて。まぁよくある事だからね」と言っていて、やはり何事もなかったかの様に他のご利用者さんとおしゃべりをしたりしていました。
 私たちは、ただ気持ちだけバタバタあたふたしていて、やっぱり介護現場に居る人ってすごい!って思いました。勇気と決断力と判断力とかも必要ですね。特に、人の命に直接関わる仕事の一つなんだということを実感しました。
 いい経験が出来ました。

by 組長