組長ブログ

法人理事長による日々の適当なひとりごとや、利用されている皆さまのインタビュー記事です。

久しぶりにやってきたMちゃん

2010年02月25日 | 日記
以前利用をしていた若者が来てくれました。

用事があったので、こちらから呼んだんです。
久しぶりに会えるということで、スタッフもみんなで楽しみにしていました。

進学、アルバイト、就職等、それぞれの次のステップでジョイフルの利用をやめた人たちtまた会えることはとても嬉しいことです。

どれだけ成長したのかな?と楽しみです。どんなに働いている期間が短ろうと、彼らの成長はめざましいものがあります。
本人はそう思わないようですが、私たちから見ると、顔つきには自信が見え、立ち居振る舞いや言葉遣いも違うように感じます。

 ジョイフルは、それぞれの利用者に強制的に何かをやらせたりしませんし、強く勧めることはあまりありません。(人によってはありますが)
 なぜかというと、自分で自分の人生を切り開いてもらいたいからです。スタッフがお膳立てできることには限界があります。そこに、本人の準備と意思がなければ何も成果が生まれないと思っています。
 
 今日来てくれたMさんも、同じように、人生に悩み、とまどい、孤独な時間をしばらく続けていました。誰とも会いたくないし、誰も信じたくない。だけどなんとかしたい気持ちがなんとなくあった。ジョイフルを利用することはあまり気乗りしなくて、嫌だなぁと思っていたけど、ジョイフル以外の選択肢がなかったし、利用しなくては自分の道が切り開けないと思っていたと、振り返っていました。でも、その頃は大変だったけれど、ジョイフルに通って楽しい思い出がたくさんあったとも言ってくれました。
 そして、Mさんはまた次のステップアップを目指しています。
 
「自分なんてぜんぜんダメ。まだまだだよ」と謙遜するMさんの顔には、どこか誇らしげで自信がありました。
 
 ジョイフルでは、人生のどん底にいる人に出会います。そして、そこから這い上がっていく過程を一緒に過ごし、そして自信をつけていく・取り戻していく時間も多少なりとも共有しています。
 
 もしかしたら、利用している人たちは、「普通」と呼ばれている人たちよりも人生を歩むスピードがゆっくりかもしれません。だけど、それが彼らのスピードで、それでいいのだと思います。まだ勇気が出なくてその一歩が出せない人も、ジョイフルに来ている、これているという事実、そして社会と関わろうと頑張っている今を大切にしながら明日を迎えてもらいたいと思います。

by 組長