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一番手早く出来るスパゲティは?

このブログを楽しく読んでいる。

そのブログの著者はホンマイタリアに住んでるみたいで、イタリアでの食生活ってのがどんなもんなのか教えてくれる。
僕が個人的に特に感心した記事は次の二つである。

何に感心したのか、ってぇとこの二つはとても「スパゲティを使った料理」だとは思えなかったから、だ。
でもそれってある意味誤解で、コッチから考えるとパスタはお洒落な麺料理なんだが、イタリアではありふれた「毎日食える」食材なのだろう。
従って、忙しい時とか、材料が無い時、テキトーにパパっと作って食う、ってのは充分にあり得るのである。それが「生活に根ざした」食品って事だよなぁ。
日本でも、うどんとか?そんなに毎回毎回出汁取って天ぷら揚げて乗せて、とかやらんじゃん?そりゃシリアスに作る時もあるけど、メンドいからパパっと、なんつー事も良くやる。
うどん県とか、生卵かけて醤油かけて食うだけ、とかあるみてぇだしな。たまごかけごはんのうどん版である。
コメの飯にしたって、冷や飯ちょっと残ってる時、上にバターのせてレンジでチン、ちょっと醤油垂らして食う、とかあるだろ?そんなに気合入れて料理したくない時だってあるわけだ。
我々の慣れ親しんだ食材は、そういう「しょーもない食い方」もあるからこそ日常生活に食い込んでるわけだ。イタリアに於いてのスパゲティもそういうカンジなんだろ。

さて、そう考えた時。
スパゲティを茹でて、和えて混ぜるだけ、のソースを作るとしたらどう言うモノが一番簡単なのか。考えてみた。
ひらめいた。
分量は各自勝手に決めて欲しいトコだが(好みがあるだろうから)、多分次の4つを適量で混ぜたヤツが多分一番そこそこイケるソースになるんじゃないか、と言う結論を得た。
その4つを紹介する。

1. オリーブ油

2. おろしにんにく
3. チリペッパー


4. 魚醤


多分この4つをお好みで混ぜておけば最低限でそこそこ旨いスパゲティになるんじゃないかな、とか思ってる。
結果、色んなパスタの、確率的には一番良くある組み合わせの抽出だからだ。

スパゲティは結果、一番多い組み合わせはオリーブオイル、にんにく、唐辛子なのだ。本来は炒めなければならないんだけど、メンドくせぇからオリーブオイルとおろしにんにくと粉末の唐辛子を混ぜておけ、と。緊急時にはそれでイケるだろ、と。
じゃあ、どうして魚醤なんだろう。タイのナンプラーとか秋田のしょっつるとか、そんなモンがパスタに合うのか、と。
これが結構合うんだよ。
と言うのもな。アンチョビってあるだろ?そう、平たく言うとイワシの塩辛だ(笑)。もっと言うと腐ったイワシである(笑)。
昔は結構臭かったもんだけど、活性炭か何かのお陰で最近はそんなに臭わなくなったんだよな。あと、昔はかなりしょっぱかった記憶があるんだけど、最近のはそうでもない。
そう、魚醤を選んだのはアンチョビ代わりだ。魚醤も結果、魚の死体が腐って出た汁だ。グズグズに溶けた汁なのだ。こう書くとアレなんだけど、事実は事実。そして事実はそうなんだけど旨いのだ。こっちも昔はもっと臭かった筈なんだけど最近は活性炭の為で以下同文。
そう、魚醤はイワシたぁ限らないんだけど、要するに小魚の塩辛がドロドロに溶けたようなモンなんだよな。発想的にはアンチョビに近い。そして濃厚な味なんで出汁成分が他に要らないのだ。
言い換えると、イタリアのパスタでアンチョビが使われるのはそういう味に於いての使い勝手の良さなのだ。アンチョビさえ入れておけばなんとかなる、と(笑)。日本人の鰹節に対する信頼のようなモンだ。
ただ、アンチョビも正式には、叩いた上で炒めないとならない。これは忙しい時には結構メンドくせぇんだよ。だから魚醤である。ソースに混ぜればアンチョビ的な効果は割にすぐ得られる。そういうわけでここでの「混ぜるだけ」簡易ソースの4番目の材料を、魚醤としたわけだ。

ま、割合は好みでいいんだけど、魚醤は結構しょっぱい、っつーか醤油よかしょっぱい前提なんで、ドバっと入れない事。ちょっとでいい。
4つの材料を混ぜ混ぜしておいて、スパゲティが茹で上がったらザルで水を切って皿にもる。そこに特製手抜きソースをぶっかけて混ぜて食う。
必要最小限の味だが、なかなかイケる事に気づくんじゃないか、と思う。
うん。マジで。

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