■ 地震荷重は動荷重、接合金物の標準試験は静荷重?

2016年09月08日 18時15分28秒 | 木造の耐震
(財)日本住宅技術センターで行う、
Z金物の柱の「ほぞ抜け」その、筋かいのせん断の試験法は静荷重で、
加力速度は0.1~10㎜/min(住木は3~6mm/min)で行う、
したがって、接合金物は地震のような動荷重で検証されていないので、
熊本地震のような震度6~7の衝撃荷重を建物が受けると、
主要構造材より約25倍強い鋼製で緊結した接合箇所に局部応力が生じ、
弱い、柱、横架材が強い接合金物によって主材が割れ裂け破壊を起こす結果となる
新耐震で建てられた建物の破壊形状がこのことを如実に物語っている。
約9年前、Eディフェンスで東京都市大の教授主導で行った、
耐震基準1.8倍の木造住宅の震度6の振動試験での倒壊が、
逆にこのことを証明してしまった。
リーダーの教授は否定しているが、私は当然の結果と考えている。
震度5までは従来の接合方法で倒壊しないと考えているが、
震度5を超えると、この破壊形状が起きると考えています、
震度1~7までの耐震方法の一律の静荷重の試験のデータでは解決できないと考えています。木造建築に卓越した技術者たちは、問題が大きくなるので、公然と言葉にしていないだけと考えている。金物接合部の建物の倒壊の原因が立証されたら、大きな社会問題になるので、
金物接合を主導してきた、国や試験機関、施工業者も倒壊の要因を、はぐらかして、
何とかすり抜けようとしているかのように見える。
最近出てきた、フレキシブルな筋かいの接合金物は、
一つの合理的な解決策の方向と考えています。
木の年輪は優れた免震構造、もともと、木と鋼材の剛接まがいの接合には無理がある。


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