数年前に体験した、クラブ帰りの、ある朝の出来事。
(ちなみに、「クラブ」 とは、オトナの夜の社交場のことではない ... って、まえにも書いたような ... )
この話を周囲の人に話しても、「夢でも見てたんじゃないの?」 とか 「酔っ払って幻でも見てたんだろ」 と、流されてしまったのだが ... 。
その日は、いつものように、明け方まで飲んだくれ、がんがんに踊り狂って、イイ気分で帰路についていた。
考えていたことは、くだらないことで、<お酒がおいしかったなあ> とか、<はやく、あったかいお布団で寝たいなあ> とか そんなことくらいだった。
はんぶん、夢見ごこちで、てくてくと歩いていたら。
ふと、がさっという音がしたので、その音がしたほうに目をやってみた。 すると、貸し駐車場のようなところに、レスラーふうの覆面をかぶった男のひとがいて、私のほうに向かってのしのしと歩いてきた!
覆面も仰天だったのだが、それよりも、びっくりしたのは、その男が、真っ裸だったこと (たぶん ... なにも着ていなかったはず。 確認したくなかったので、股間部には目をやらないようにしていたが)。
私は、「あひィーッ」 という、楳図かずお氏の漫画の叫び声のような、うめき声のようなものをあげて、もちろん逃げ出した。
そして、ちょうど前方を歩いていた、不倫カップル (?!) のような人たちに助けを求めたのだが、そのオジサンとオバサンは、知らんふりして、相手にもしてくれなかった ... 。
仕方なく、自力で逃げのびようとしばらく走りすぎ、大きな通りに出てから、後ろをふり返ってみると、とりあえず覆面男が追ってくる気配がなかったので、私はほっとして、やや急ぎ足ながらも、ふたたびフツウに歩きはじめた。
あの覆面は、いったいなんだったのだろう? こんな近所に変態がいるなんていやだわ ... などと考えながら、しばらく歩いていると。
若い男の子が、路傍でバイクをふかしながら、なにやらごそごそやっていた。 私は、とくに気にもとめず、通りすぎようとしたのだが、ふと、なにげなく目をやってみると ...
その男の子はズボンを履いていなかった!
ごそごそしていたのは、じぶんでじぶんを慰める行為 (ひえ~ん!) をしていたのだ。
私は、やはり、「あひィー」 と (心の中で) 叫び声を上げて、足早に通り過ぎた。
なんなの?! このまちって、こんなに変態が多かったのかしら??
そう考えるとだんだん不安になってきた。 いくら朝とはいえ、やはり怖かったし。
もう、早いこと帰って、迎え酒でも飲んで、寝てしまおう。
そう思いながら、早歩きしていると、今度は、私のとなりに、自転車に乗った男が、すっとやってきた。
え? と思った瞬間には、もう胸をさわされていて、私は、「ギャー」 と叫び、酔ったいきおいもあってか、持っていたバッグで、思い切り殴りつけた。
その一撃で、その自転車男はあきらめたのか、よろめきながら、あっというまに去っていった ... 。
いったい、なんだったのだろう?
たった十五分くらいのあいだに、二人の変態と、一人の痴漢に出くわしてしまったなんて。
やはり夢でも見ていたのか。 あるいは、そういうアブナイ街というだけのことだったのか。 はたまた、「男たち」 が もんもんとしてしまうような、そういう季節だったのだろうか ... ?
もしかして、だれかのイタズラだったとか、「ドッキリカメラ」 (古っ) だとか、そんなんじゃないかしら、などと解釈しようとしたけれど。
その後も、件のクラブに行く途中で覆面男を見かけた (!) ので、やはり現実に起きたことなのである。
(そんなことがあっても、懲りずにクラブ遊びしていたのかい!)
なにが、「彼ら」 をそうさせてしまったのか、私には知る由もないけれど。
不思議な世界を垣間見てしまったような、そんな夏の終わりのできごとだった。
BGM:
The DOORS “Strange Days”
(やっぱり ドアーズ ... )
奇妙な日々がぼくたちについてまわる
ありふれた日常をぶち壊そうと
そうなったら、もう、ぼくたちは
はしゃぐか、他のまちを探すかしかない
(ちなみに、「クラブ」 とは、オトナの夜の社交場のことではない ... って、まえにも書いたような ... )
この話を周囲の人に話しても、「夢でも見てたんじゃないの?」 とか 「酔っ払って幻でも見てたんだろ」 と、流されてしまったのだが ... 。
その日は、いつものように、明け方まで飲んだくれ、がんがんに踊り狂って、イイ気分で帰路についていた。
考えていたことは、くだらないことで、<お酒がおいしかったなあ> とか、<はやく、あったかいお布団で寝たいなあ> とか そんなことくらいだった。
はんぶん、夢見ごこちで、てくてくと歩いていたら。
ふと、がさっという音がしたので、その音がしたほうに目をやってみた。 すると、貸し駐車場のようなところに、レスラーふうの覆面をかぶった男のひとがいて、私のほうに向かってのしのしと歩いてきた!
覆面も仰天だったのだが、それよりも、びっくりしたのは、その男が、真っ裸だったこと (たぶん ... なにも着ていなかったはず。 確認したくなかったので、股間部には目をやらないようにしていたが)。
私は、「あひィーッ」 という、楳図かずお氏の漫画の叫び声のような、うめき声のようなものをあげて、もちろん逃げ出した。
そして、ちょうど前方を歩いていた、不倫カップル (?!) のような人たちに助けを求めたのだが、そのオジサンとオバサンは、知らんふりして、相手にもしてくれなかった ... 。
仕方なく、自力で逃げのびようとしばらく走りすぎ、大きな通りに出てから、後ろをふり返ってみると、とりあえず覆面男が追ってくる気配がなかったので、私はほっとして、やや急ぎ足ながらも、ふたたびフツウに歩きはじめた。
あの覆面は、いったいなんだったのだろう? こんな近所に変態がいるなんていやだわ ... などと考えながら、しばらく歩いていると。
若い男の子が、路傍でバイクをふかしながら、なにやらごそごそやっていた。 私は、とくに気にもとめず、通りすぎようとしたのだが、ふと、なにげなく目をやってみると ...
その男の子はズボンを履いていなかった!
ごそごそしていたのは、じぶんでじぶんを慰める行為 (ひえ~ん!) をしていたのだ。
私は、やはり、「あひィー」 と (心の中で) 叫び声を上げて、足早に通り過ぎた。
なんなの?! このまちって、こんなに変態が多かったのかしら??
そう考えるとだんだん不安になってきた。 いくら朝とはいえ、やはり怖かったし。
もう、早いこと帰って、迎え酒でも飲んで、寝てしまおう。
そう思いながら、早歩きしていると、今度は、私のとなりに、自転車に乗った男が、すっとやってきた。
え? と思った瞬間には、もう胸をさわされていて、私は、「ギャー」 と叫び、酔ったいきおいもあってか、持っていたバッグで、思い切り殴りつけた。
その一撃で、その自転車男はあきらめたのか、よろめきながら、あっというまに去っていった ... 。
いったい、なんだったのだろう?
たった十五分くらいのあいだに、二人の変態と、一人の痴漢に出くわしてしまったなんて。
やはり夢でも見ていたのか。 あるいは、そういうアブナイ街というだけのことだったのか。 はたまた、「男たち」 が もんもんとしてしまうような、そういう季節だったのだろうか ... ?
もしかして、だれかのイタズラだったとか、「ドッキリカメラ」 (古っ) だとか、そんなんじゃないかしら、などと解釈しようとしたけれど。
その後も、件のクラブに行く途中で覆面男を見かけた (!) ので、やはり現実に起きたことなのである。
(そんなことがあっても、懲りずにクラブ遊びしていたのかい!)
なにが、「彼ら」 をそうさせてしまったのか、私には知る由もないけれど。
不思議な世界を垣間見てしまったような、そんな夏の終わりのできごとだった。
BGM:
The DOORS “Strange Days”
(やっぱり ドアーズ ... )
奇妙な日々がぼくたちについてまわる
ありふれた日常をぶち壊そうと
そうなったら、もう、ぼくたちは
はしゃぐか、他のまちを探すかしかない
まさに「Strange Day」でしたね。
そんな一日だったのは、byrdieさんもどっかに服を脱ぎ忘れてきていたから・・・とかいうオチではないですよね?
コメント、ありがとうございます。
えと、カテゴリが、[現実と虚構の ... ] になっていますが、今回の話は、虚構が 1 パーセント未満なので、ほんとにほんとの、びっくりー、でした。
> byrdieさんもどっかに服を ...
う~ん、朝まで飲んだくれて、踊っていたので、かなり、しどけない恰好だったのかもしれません ... :)
(たしか、キャミソール一枚に、へそ出しパンツでしたが、ヨレヨレになっていたのかも ... )
覆面の男は何してたんだ?(笑)
夜中じゃなくって明け方ってのが気になる…ビデオ見
すぎて(r
ホント気をつけてねぇ
覆面男は、味をしめたのか、その後何度か出没しまして ... 。
明け方だけなく、夜にも ... 。
いま思うと、(じぶんが)無茶していたなあ ... と思います。
ほんとに、気をつけますね。
(ありがとうございます)
こら、牛
眼鏡牛さ~ん!
だめですよ~?!
りおしともうします(ぺこり)
byrdieさんのフェロモンで
3人の殿方がふらふらと寄ってきちゃったんですよ♪
これからも要注意でございますよ
しかし、牛さんはいろんなとこで
悪さをしているようで・・・
お越しくださって、ありがとうございます!
フェロモン ... なのでしょうか??
なにか別の電波を発していたのかも ... と思ってしまいました ... 。
いずれにしても、注意しなくては、ですね!
# えと、覆面の人も、バイクの人も、チカンも、ぜんぶ同じ人だったのかしら ... というオチを考えました(爆