◆たまには、日記ふうに。 ............................................................
きょう、まとまった時間ができたので、かねてから気になっていた、髪を切りに。
ちなみに、本日、九月四日は、「くしの日」。
くし、といえば、リーゼント?! リーゼントといえば、ロッケンロー?! ... ということで、リーゼントにしてきた ... なんて、そんなわけはなく。
(はあ~、つまらない、つまらない)
予約なしで、いきなり入れるところ、あるかしら? と、地元の情報紙をぱらりとめくる。
ん? 激安美容院、発見!
私は、髪が長いうえ、特殊なワザを施しているため、相場として、一回につき、二万五千円から三万五千円くらいかかるのだが、同じことをして、なんと、九千九百円!
これはすごい!
しかも、新規オープンにつき、先着順で、「幻のお米、三合進呈」 とある。
う~ん、「幻のお米」 って、なんだろう? よくわからないが、先日の記事にも書いたように、ここのところお米フリークなので、これは行ってみるしかない。 とのことで、早速電話。
おそるおそる、「すみません、今日ですが、ダイジョウブデスカ? えと、縮毛矯正したいのですが」 とたずねると、あっさりオーケー。
ということで、午後から美容院へゴー。
ふと。 考えてみると、今の住まいに引っ越して三年経つが、同じ美容院に二回行ったことがないことに気がついた。
毎回、毎回、ちがう美容院に行っている。
なんというか。 美容院や美容師、というものには、相性というものがあって、よほど気に入らないと、同じところにまた行こうという気が起きないのだ。
美容師さんにも、いろいろあって、じぶんの感覚とぴったり合う人というのは、なかなか巡り会えない。 人によって、同じことを伝えても、微妙にちがったりするし。 美容院のスタイルというか、ポリシーによってもちがうだろうし。 じぶんの希望を百%叶えてくれる、魔法使いのような美容師さんなんて、よほどでないと出会えない? だいたい、こんなものかな? という感じで妥協するなら、べつにどこの美容院に行っても変わりがないのじゃないか、と思って、いろいろなお店に挑戦しているのだけれど。
ああ、美容院放浪者。
そのうち、この人だ! というような美容師さんに巡り会えるといいのだが。
さて、いざ、電話した美容院にたどり着いた。
新規開店したばかりのお店だけあって、外観はキレイ。 なかに入ってみると ... 。 う~ん。 店内はお客さんが二組ほどいるだけで、ちょっぴりさみしい感じ。 しかも、その二組のお客さんは、ちいさな女の子と、高齢の女性。 激安美容院だから、ヘアスタイルにこだわっているような いまどきの女の子(?)なんてのは、来ないようなところなのかしら。 と、やや不安がよぎった。
でもまあ。 私はいまどきの女じゃないし?
覚悟して、すべてをゆだねることに。
(しかも、店員さんが二人しかいない! ピンチ?!)
美容院で、なにがいやか、というと、しゃべりたくもないことを話ししなければいけないこと。 日々の雑多なことで、なんとなく、ツカレテいたので、なるべくしゃべらなくて済むように、雑誌を一心に読みふけった。
ふだん雑誌をあまり買わないため、こういうときは、ここぞとばかりに情報収集する。
女性ファッション誌から、『hanako』 などのグルメ系(?)情報誌、『女性自身』 などのゴシップ誌、料理の本やら、果てには、男性ファッション誌まで。
読めるものは、読み尽くせ! といわんばかりに。
しかし。 とある女性誌を読んでいて、なんか、載っている情報が変だなあ、おかしいなあ、と思っていて。 映画のページを観ていたら、『ショコラ』 とか書いてある。 ジュリエット・ビノシュかわいい~、とか思ったけれど ... ん?
なによ、この雑誌、二〇〇一年とか書いてあるじゃん!
うわ~ん、なんでこんな古い雑誌が置いてあるのだ!
ちょっと待って。 私がいっしょうけんめい貪り読んだ、ほかの雑誌も、もしかして ... 。
・・・・・・ 。
ぜんぶ古かった ... 。
なぜ、新規オープンしたばかりなのに、こんな古い雑誌があるのだろう ... 。
激安美容院だから、雑誌を買うお金がなくて、店員さん家にある古い雑誌を引っ張り出してきたのかしら ... 。
はあ~ ... 。
店長と思われる男性と、アシスタントらしき若い女性が、とっかえひっかえ私の髪をいじってくれていたのだが。 女の子のほうが、やたら話しかけてくる人だった。
古い雑誌をいっしょうけんめい読むのもあきたので、その女性店員のかたと話をする。
「音楽とかなにが好きですかー?」 「映画、さいきんなに観ましたー?」
ありきたりの質問だったけれど、私がちょっとこたえると、それを二倍にも三倍にもして返してくれる人だったので、かえって、こちらは楽だった。
一度話し出すと、会話が途切れて沈黙になるのもなんとなくいやだったので、私も、どうでもいいようなことを話しかける。
「ここって、さいきんオープンしたんですよね?」
「えっとぉ、そう、ですね」
ん? いつだか憶えていない? う~ん。
「 ... ここって、閉店は何時ですか?」
「えっと、たしか、八時、だと思います」
んん? なんで知らないの? と思ったら。
どうやら、今日だけの、助っ人で呼ばれたということらしかった。
う~ん、助っ人さんに髪をいじってもらっているのか ... と、不安がよぎった。
いや、技術さえしっかりしているなら、どんな人でもいいのだが。
そのうち、「よろしけば、お飲み物お出しします」 と言われた。
長丁場 (三、四時間かかる) だから、気を遣ってくれたのだろう。 ありがたい。
「お茶か、ハチミツ・レモン、どちらがいいですか?」 と訊かれ。
う~ん、ハチミツ・レモン。 なつかしい。 しかし、極甘のものが出てきそうだったので、お茶を頼んでみた。
私のなかでは、グラスに入った冷茶が出てくるのかなあ、と思っていたのだが、いきなり、五百ミリリットルのアルミボトル缶のお茶を手渡された。 まあ。 こんなにたくさん? とりあえず、飲んでみた。
ぶはっ! あまっ!
なにこれ? ―― よく見ると、「ほんのりあま~い 抹茶仕立て」 などと書いてある。 しかも見たこともないような銘柄の。 なんじゃこりゃ。
きっと、ドン・キホーテなどで、一本五十六円とかで叩き売られているようなやつだろう ... 。
仕方ない。 なにせ、激安美容院だ。 しかし ... 、半端に甘いお茶だったら、たとえ極甘だとしても、ハチミツ・レモンのほうが良かった ... 。
五百ミリリットルも飲みきれないよお。 うわ~ん。 拷問かしら。
はあ~。 それにしても、私の髪はだいじょうぶかしら。 終わったときには、すごい髪型になっていたりして。
そうこうしているうちに、外で雷が鳴っているのに気がついた。 外はものすごい雨。
うわん。 お布団、干しっぱなしで来ちゃった! 天気予報なんて見なかったからなあ。 傘も持ってこなかったし ... 。
髪の毛いじりが終わるころには、止んでいるといいのだが ... 。
女の子がまた話しかけてくる。
「音楽ってロックが好きなんですかー? 邦楽ですか?」
「えと、どちらかというと、洋楽ですね。 古いロックばかり聴いています。 あ、でも、邦楽も聴きますよ。 あと、フジロックとかも行きますし」 (フジロック、ちょっと自慢する私)
「そうなんですかあ。 わたしは、もっぱら R&B ですね」
「えと、R&B,というと、いまどきの R&B のことですよね ... ?」 (まさか、古くてしぶーい R&B を? と、ちょっと興味が湧く私)
「そうですねー」
「いまどきの R&B っていうと、具体的にどんなのですか?」 (なにごとも情報源とばかりに聴く私)
「えっとぉ、ベタなんですけど、デスチャとかですねー」
「・・・」 (微妙に古っ、と、こころのなかで思ってしまった私. (ファンのかた、すみません))
「R&B 好き、って言っても、じつはそんなに詳しくないんですけどぉ~」
「・・・」 (どっちやねん! とつっこむべきだろうか、と悩む私)
でもまあ。 すなおで、かわいい女の子だ。 無理やりこちらの話を聞きだそうとしないで、じぶんの話をしてくれるほうが、私にはありがたいし。 きっと、ほんとうに、話し好きな女の子なのだろう。 そりゃ、一日中、むっつりと仕事をしていたら、いやになるものね。
テレビの話とか、若者系(?)のクラブの話とか、いろいろ聞き出して、けらけら笑って、過ごした。
美容院でこんなに話をするのは、私にしては、ひさしぶりかも。
この女の子、いいな、と思ったけれど。 今日限りの助っ人だから、この美容院に後日また来ても、そのときには居ないのだ。 なんだか、へんな感じ。 美容院放浪しているうちに、偶然また会ったりしてね?
そして、四時間半かけて、やっと、最後の仕上げに ... 。
かたや、ぜんぜん話しかけてこなくて、ちょっとこわそうな感じの店長らしき男性店員のかたが、仕上げに毛先をそろえながら、
「雨、まだ止んでいませんけど、だいじょうぶですか?」 とたずねてきた。
「ええ、すぐそこに、コンビニがあるので、傘を買って帰ります」
「でも、この雨じゃ、すぐそこのコンビニでも、びしょぬれになってしまいますよ。 良かったら、うちの傘、持って行ってください」
ちょっと意外。 なにしろ、激安美容院だから、傘など貸してくれないのでは、と思っていたので。
「じゃあ、お借りしていきます。 住まいはそれほど遠くないので、明日、返しにうかがいますので」
「わかりました」
... うふふ。 こういう場合、「いいですよ」 なんて言って、傘を返さなくてもいい方向になるのかな? とか、勝手なことを考えていたのだけど。
さすが、激安美容院。 でも、その、すなおさに笑ってしまった。
さて。 いざできあがった髪型。 これがなかなかうまくできている! 期待していなかったどころか、不安にさえ思っていたので、感動もひとしお!
ありがとう!
これで、相場の三分の一以下の値段は安すぎる! 経営難に陥って、つぶれないといいのだが ... 。
古い雑誌を読まされたり、変なお茶を飲まされたりしたけれど。
激安美容院に、幸あれ!
お借りしたビニール傘をひろげ、私は、激しい雨の降る通りへと、躍り出た。
明日、傘を返しに行ってみたら、まるで、たぬきに化かされたみたいに、お店があとかたもなくて、廃屋だったりして ... なあんて、物語チックなことを、妄想した。
* ちなみに、「幻のお米」 はもらえなかった。 品切れたのだろうか。 どういう 「幻」 だったのか、気になる ... 。
BGM:
Bob Dylan “激しい雨 / Hard Rain”
(Bob Dylan でいちばん好きなアルバム)
Salon Music “M☆A☆S☆H”
(こういった音楽も、聴いていマス)
きょう、まとまった時間ができたので、かねてから気になっていた、髪を切りに。
ちなみに、本日、九月四日は、「くしの日」。
くし、といえば、リーゼント?! リーゼントといえば、ロッケンロー?! ... ということで、リーゼントにしてきた ... なんて、そんなわけはなく。
(はあ~、つまらない、つまらない)
予約なしで、いきなり入れるところ、あるかしら? と、地元の情報紙をぱらりとめくる。
ん? 激安美容院、発見!
私は、髪が長いうえ、特殊なワザを施しているため、相場として、一回につき、二万五千円から三万五千円くらいかかるのだが、同じことをして、なんと、九千九百円!
これはすごい!
しかも、新規オープンにつき、先着順で、「幻のお米、三合進呈」 とある。
う~ん、「幻のお米」 って、なんだろう? よくわからないが、先日の記事にも書いたように、ここのところお米フリークなので、これは行ってみるしかない。 とのことで、早速電話。
おそるおそる、「すみません、今日ですが、ダイジョウブデスカ? えと、縮毛矯正したいのですが」 とたずねると、あっさりオーケー。
ということで、午後から美容院へゴー。
ふと。 考えてみると、今の住まいに引っ越して三年経つが、同じ美容院に二回行ったことがないことに気がついた。
毎回、毎回、ちがう美容院に行っている。
なんというか。 美容院や美容師、というものには、相性というものがあって、よほど気に入らないと、同じところにまた行こうという気が起きないのだ。
美容師さんにも、いろいろあって、じぶんの感覚とぴったり合う人というのは、なかなか巡り会えない。 人によって、同じことを伝えても、微妙にちがったりするし。 美容院のスタイルというか、ポリシーによってもちがうだろうし。 じぶんの希望を百%叶えてくれる、魔法使いのような美容師さんなんて、よほどでないと出会えない? だいたい、こんなものかな? という感じで妥協するなら、べつにどこの美容院に行っても変わりがないのじゃないか、と思って、いろいろなお店に挑戦しているのだけれど。
ああ、美容院放浪者。
そのうち、この人だ! というような美容師さんに巡り会えるといいのだが。
さて、いざ、電話した美容院にたどり着いた。
新規開店したばかりのお店だけあって、外観はキレイ。 なかに入ってみると ... 。 う~ん。 店内はお客さんが二組ほどいるだけで、ちょっぴりさみしい感じ。 しかも、その二組のお客さんは、ちいさな女の子と、高齢の女性。 激安美容院だから、ヘアスタイルにこだわっているような いまどきの女の子(?)なんてのは、来ないようなところなのかしら。 と、やや不安がよぎった。
でもまあ。 私はいまどきの女じゃないし?
覚悟して、すべてをゆだねることに。
(しかも、店員さんが二人しかいない! ピンチ?!)
美容院で、なにがいやか、というと、しゃべりたくもないことを話ししなければいけないこと。 日々の雑多なことで、なんとなく、ツカレテいたので、なるべくしゃべらなくて済むように、雑誌を一心に読みふけった。
ふだん雑誌をあまり買わないため、こういうときは、ここぞとばかりに情報収集する。
女性ファッション誌から、『hanako』 などのグルメ系(?)情報誌、『女性自身』 などのゴシップ誌、料理の本やら、果てには、男性ファッション誌まで。
読めるものは、読み尽くせ! といわんばかりに。
しかし。 とある女性誌を読んでいて、なんか、載っている情報が変だなあ、おかしいなあ、と思っていて。 映画のページを観ていたら、『ショコラ』 とか書いてある。 ジュリエット・ビノシュかわいい~、とか思ったけれど ... ん?
なによ、この雑誌、二〇〇一年とか書いてあるじゃん!
うわ~ん、なんでこんな古い雑誌が置いてあるのだ!
ちょっと待って。 私がいっしょうけんめい貪り読んだ、ほかの雑誌も、もしかして ... 。
・・・・・・ 。
ぜんぶ古かった ... 。
なぜ、新規オープンしたばかりなのに、こんな古い雑誌があるのだろう ... 。
激安美容院だから、雑誌を買うお金がなくて、店員さん家にある古い雑誌を引っ張り出してきたのかしら ... 。
はあ~ ... 。
店長と思われる男性と、アシスタントらしき若い女性が、とっかえひっかえ私の髪をいじってくれていたのだが。 女の子のほうが、やたら話しかけてくる人だった。
古い雑誌をいっしょうけんめい読むのもあきたので、その女性店員のかたと話をする。
「音楽とかなにが好きですかー?」 「映画、さいきんなに観ましたー?」
ありきたりの質問だったけれど、私がちょっとこたえると、それを二倍にも三倍にもして返してくれる人だったので、かえって、こちらは楽だった。
一度話し出すと、会話が途切れて沈黙になるのもなんとなくいやだったので、私も、どうでもいいようなことを話しかける。
「ここって、さいきんオープンしたんですよね?」
「えっとぉ、そう、ですね」
ん? いつだか憶えていない? う~ん。
「 ... ここって、閉店は何時ですか?」
「えっと、たしか、八時、だと思います」
んん? なんで知らないの? と思ったら。
どうやら、今日だけの、助っ人で呼ばれたということらしかった。
う~ん、助っ人さんに髪をいじってもらっているのか ... と、不安がよぎった。
いや、技術さえしっかりしているなら、どんな人でもいいのだが。
そのうち、「よろしけば、お飲み物お出しします」 と言われた。
長丁場 (三、四時間かかる) だから、気を遣ってくれたのだろう。 ありがたい。
「お茶か、ハチミツ・レモン、どちらがいいですか?」 と訊かれ。
う~ん、ハチミツ・レモン。 なつかしい。 しかし、極甘のものが出てきそうだったので、お茶を頼んでみた。
私のなかでは、グラスに入った冷茶が出てくるのかなあ、と思っていたのだが、いきなり、五百ミリリットルのアルミボトル缶のお茶を手渡された。 まあ。 こんなにたくさん? とりあえず、飲んでみた。
ぶはっ! あまっ!
なにこれ? ―― よく見ると、「ほんのりあま~い 抹茶仕立て」 などと書いてある。 しかも見たこともないような銘柄の。 なんじゃこりゃ。
きっと、ドン・キホーテなどで、一本五十六円とかで叩き売られているようなやつだろう ... 。
仕方ない。 なにせ、激安美容院だ。 しかし ... 、半端に甘いお茶だったら、たとえ極甘だとしても、ハチミツ・レモンのほうが良かった ... 。
五百ミリリットルも飲みきれないよお。 うわ~ん。 拷問かしら。
はあ~。 それにしても、私の髪はだいじょうぶかしら。 終わったときには、すごい髪型になっていたりして。
そうこうしているうちに、外で雷が鳴っているのに気がついた。 外はものすごい雨。
うわん。 お布団、干しっぱなしで来ちゃった! 天気予報なんて見なかったからなあ。 傘も持ってこなかったし ... 。
髪の毛いじりが終わるころには、止んでいるといいのだが ... 。
女の子がまた話しかけてくる。
「音楽ってロックが好きなんですかー? 邦楽ですか?」
「えと、どちらかというと、洋楽ですね。 古いロックばかり聴いています。 あ、でも、邦楽も聴きますよ。 あと、フジロックとかも行きますし」 (フジロック、ちょっと自慢する私)
「そうなんですかあ。 わたしは、もっぱら R&B ですね」
「えと、R&B,というと、いまどきの R&B のことですよね ... ?」 (まさか、古くてしぶーい R&B を? と、ちょっと興味が湧く私)
「そうですねー」
「いまどきの R&B っていうと、具体的にどんなのですか?」 (なにごとも情報源とばかりに聴く私)
「えっとぉ、ベタなんですけど、デスチャとかですねー」
「・・・」 (微妙に古っ、と、こころのなかで思ってしまった私. (ファンのかた、すみません))
「R&B 好き、って言っても、じつはそんなに詳しくないんですけどぉ~」
「・・・」 (どっちやねん! とつっこむべきだろうか、と悩む私)
でもまあ。 すなおで、かわいい女の子だ。 無理やりこちらの話を聞きだそうとしないで、じぶんの話をしてくれるほうが、私にはありがたいし。 きっと、ほんとうに、話し好きな女の子なのだろう。 そりゃ、一日中、むっつりと仕事をしていたら、いやになるものね。
テレビの話とか、若者系(?)のクラブの話とか、いろいろ聞き出して、けらけら笑って、過ごした。
美容院でこんなに話をするのは、私にしては、ひさしぶりかも。
この女の子、いいな、と思ったけれど。 今日限りの助っ人だから、この美容院に後日また来ても、そのときには居ないのだ。 なんだか、へんな感じ。 美容院放浪しているうちに、偶然また会ったりしてね?
そして、四時間半かけて、やっと、最後の仕上げに ... 。
かたや、ぜんぜん話しかけてこなくて、ちょっとこわそうな感じの店長らしき男性店員のかたが、仕上げに毛先をそろえながら、
「雨、まだ止んでいませんけど、だいじょうぶですか?」 とたずねてきた。
「ええ、すぐそこに、コンビニがあるので、傘を買って帰ります」
「でも、この雨じゃ、すぐそこのコンビニでも、びしょぬれになってしまいますよ。 良かったら、うちの傘、持って行ってください」
ちょっと意外。 なにしろ、激安美容院だから、傘など貸してくれないのでは、と思っていたので。
「じゃあ、お借りしていきます。 住まいはそれほど遠くないので、明日、返しにうかがいますので」
「わかりました」
... うふふ。 こういう場合、「いいですよ」 なんて言って、傘を返さなくてもいい方向になるのかな? とか、勝手なことを考えていたのだけど。
さすが、激安美容院。 でも、その、すなおさに笑ってしまった。
さて。 いざできあがった髪型。 これがなかなかうまくできている! 期待していなかったどころか、不安にさえ思っていたので、感動もひとしお!
ありがとう!
これで、相場の三分の一以下の値段は安すぎる! 経営難に陥って、つぶれないといいのだが ... 。
古い雑誌を読まされたり、変なお茶を飲まされたりしたけれど。
激安美容院に、幸あれ!
お借りしたビニール傘をひろげ、私は、激しい雨の降る通りへと、躍り出た。
明日、傘を返しに行ってみたら、まるで、たぬきに化かされたみたいに、お店があとかたもなくて、廃屋だったりして ... なあんて、物語チックなことを、妄想した。
* ちなみに、「幻のお米」 はもらえなかった。 品切れたのだろうか。 どういう 「幻」 だったのか、気になる ... 。
BGM:
Bob Dylan “激しい雨 / Hard Rain”
(Bob Dylan でいちばん好きなアルバム)
Salon Music “M☆A☆S☆H”
(こういった音楽も、聴いていマス)
あ、サロンミュージックだー。
あまり知りませんが、トラットリアのコンピで聴いてます。雨の気だるい感じの曲・・・。今、視聴してきたのに、忘れちゃいました・・・。
ありがとうございます ... 。
サロン・ミュージック、わたしもそれほど詳しくないのですが、これは好きです。
> トラットリアのコンピ
は、聴いたことがないです。雨の気だるい感じ ... 気になります。
探して聴いてみよう ... 。
古くからあるのに、毎日新規オープンだったりして・・・。
たぬきに化かされて、なんて「隠れ里」みたいですね~。
オレも、美(理)容師さんと感性合わないことが多いです。
なんで、昔は床屋さんだったのですが、床屋さんは
細かい事言いづらいので、今では美容院派です。
でも、毛が太くて量が多いので、床屋時代はセットが
上手くいかないので嫌がられてました。
美容師さんは、その点顔には出さないので、
良いのですが、オレ自身が結構トラウマになってて、
今日も行く予定だったのですが、挫折しました(笑)
お金払って、気分悪くして帰ってくるのは、
髪切ったときが多いですから。
あっと、ブルーな話ですんません。
激安美容院(byrdieさんとこと値段が全然違いますけど)にも
入ったことありますが、やっぱりそれなりでした。
昔、お気に入りの理容師さんが辞めてしまってからは
未だに放浪してますですよ。
にしても、女性はたいへんだ。ほぼ1日かかっちゃいまからね。
男はその点2時間くらいで済みますから、
文句言うオレが我が侭なんでしょうけどね。
>今日限りの助っ人だから、この美容院に後日また来ても、
>そのときには居ないのだ。
今度、行った時、さりげなく今回担当の人の
勤めてる美容院を聞き出してみては?
値段は高くなるかもですが…
それにしても、うまくいって良かったですね!
とても気持ちがわかります、私も以前は放浪者でした。で、とても相性のいい美容師さんをみつけたのですが、その方が辞めてしまい、今は友達の美容師さんのところに行っているのですが、(少し安くしてくれる・・)自分の感覚にぴったりくるとまではいかないので、byrdieさんの気持ちがとてもとてもよくわかり、byrdieさんの描いた文章なのに自分が描いたのかというほど感情移入をしてしまいました、へへ。
でも、いろんな意味で素敵な体験をしたのですねぇ!
新規オープンと銘打っているのに普通においてある2~3年前の雑誌に、お茶かハチミツ・レモンというナイスなチョイスぶりといい、幻のまま終わってしまった「幻のお米」
でも、いい髪型になってよかったですね!!本当によかったぁ~!
一方的に自分の話をしてくれる美容師さんがいいな。
人の話を聞くのは好きだし。
いいなーと思うと、まだ若すぎてカットはできない人だったり、
助っ人だったりするパターンです。
指名したい美容師さんにめぐり合いたい!
で、でも500mlはつらいですねー。
途中でトイレに行きたくなっちゃう。。。
ケンちゃんラーメン、なつかしい(?)ですね。
たしかに、何度も新発売していたような ... 。
ナルトが、バカ殿様の顔のもようでしたでしょうか??
ひさしぶりに見たい (「食べたい」 ではない ... ) です!
> 隠れ里
なんとなく、そういった桃源郷のような場所ってあるのかあ、と、ときどき考えたりします ... 。
しかし。昨日、借りていた傘を返しに行きましたが、ちゃあんと、ありました! (あたりまえ)
ありがとうございます!
> 毛が太くて量が多い
いっしょです!
わたしの場合、プラス硬くて、くせっ毛、という、美容師さん泣かせなのです ... 。
わたしも、学生時代とか、とにかく髪を切りに行くのがいやで、ぷちトラウマだったかもしれません。
じぶんの髪にものすごくコンプレックスを持っていました ... 。
東京には美容院がたくさんあるので、お店を選べるようになってからは、だいぶ気が楽になりました。
(田舎だと、選べない ... 。 「村」 に唯一ある 「おしゃれパーマ・○○美容室」 に行かなくてはならなかった ... )
やっすい美容院は、やはり、それなりのところが多いですよね。
無難に、ある程度の出費を覚悟するか、今回のわたしのように(?)賭けに出るか、という感じになってしまいますね。
いまの住まいに引っ越すまえに行っていた美容室は、雰囲気も、仕上がりも、価格的にも、かなりお気に入りでしたが ... 。
さすがに遠くて行く気になれず、現在はあちこちさまよいつづけております。
> 今度、行った時、さりげなく今回担当の人の勤めてる美容院を聞き出してみては?
あ、そうですね。 意外と近くのお店かもしれませんものね :)
souryuusei さんも、相性の合う美容師さんに出会えるといいですね!
ありがとうございます!
ぶんぶくちゃがまさんも、放浪されていたのですね。
なかなかじぶんの満足の行く仕上がりにならないのは、やっぱりわたしの髪質が悪いせいかしら ... ほかの方は、放浪なんてしていないのかしら ... と思っておりました ... 。
放浪されていたかたが、他にもいるとわかって、ちょっと安心(?)しました ... 。
> いろんな意味で素敵な体験
ほんとに、冗談かしら ... という体験ばかりで、怒るというより、笑ってしまいました。
ハチミツ・レモンがいまだに気になります。 どんなハチミツ・レモンだったのか ... 。
> 幻のまま終わってしまった「幻のお米」
そういう意味の、マボロシだったのかしら ... と思いはじめてきました?!
ぶんぶくちゃがまさんにも、感性のぴったり合う美容師さんが見つかりますように !
> 一方的に自分の話をしてくれる ...
わたしもそのほうが気楽ですー!
なんか、おもしろい話をしなきゃいけないかしら??と、妙なサービス精神が働いてしまって、いっしょうけんめいネタを考えたりして、疲れてしまいます ... 。
話し好きな美容師さんだと、いいですよね。
> 指名したい美容師さんにめぐり合いたい!
ほんとに、てくりさんも、きっとめぐり合えますように!!
> 500mlはつらいですねー。
一度口をつけてしまったので、がんばって飲みきりました!
つらかったです ... 。