久しぶりに面白い日本映画見ました。
本当は劇場で見たかったのですが、なかなか映画館に行けず、行かないうちに映画館での上映は終了してしまったので、ようやくiTunesで。
一言、とっても面白かった!です。ということで評価は、
🍎🍎🍎
です。
まさに日本の原点を描いた映画ですね。
日本って稲作はもちろんですが、この林業あってこそ、日本の日本たる国体を守ってきたのだと思います。その林業が忘れ去られようとしている現実。ですが、この映画の原作本がその林業の大切さを教えてくれたんだと思います。その原作あって、この映画。実は、原作は読んでいないのですが、その原作をしのぐエンターテイメント性を与えたのが、矢口監督だと思います。
原作も大変評判よかったようですね。
みんな、林業の大切さはわかっているんだけれど、、という思いを少なからず持っているのも知れません。だから、こういう内容の小説、映画が流行るのではないでしょうか。
また、この映画のロケ地になったところが、本当に日本の山の中のど田舎の風景でとっても良かったです。ただ、映画の中では大勢の子供達がいましたが、あんな田舎にあれほど子供はいないんじゃないの、っていうつっこみ入れそう。
私も山育ちなので、海の映画よりもどちらかというと山の映画の方に共感持ちやすいところがあります。
山の神聖さとか怖さとか。。そういうことも若い人に教えてくるような映画でいいですね。
中村林業の木の年輪、本当にまんまるできれい。。
映画の中で一番良かったのが、あの巨大な御神木を切り倒すところ。あれって本当に出演者の皆さんが切り倒したのでしょうか??御神木自体とっても太いので、いったい樹齢何年なのかとっても気になる。ロケ地ではその御神木が飾ってあるということだということです。すごい!
どこから見つけてきたんでしょうか。その木にとっても興味があります。
また出演者の皆さんも、とっても良かった。伊藤英明さんはいつものクールさを捨て、見事、ど田舎の林業マンに変身していました。西田尚美さんのお母さん役も田舎のお母さん、ていう感じで、違和感全然ありません。子供の頭を見事ひっぱたいてしつけ。昔はみんなああだったと思います。劇中、よくsexの話が自然に出て来ますが、それが全然いやらしくもないし、違和感も有りません。昔の田舎ってsexに関してはずいぶんおおらかだったようです。すべて、五穀豊穣、子孫繁栄につながりますからね。そういうふうに描いてあるのもごく自然で良かったです。そういう昔からの精神が最後のお祭りにつながっていくんですね。
ジェットコースターふうに描いてあるのには大笑い。あのセット作るの大変だったんだろうな、とそんなこと考えていました。
木を切り倒し、ジェットコースターに乗せるまでふんどし姿っていうのも、演じる役者さんたちも大変だったのではないでしょうか。何しろ裸ですから、木屑が飛んできたりして痛いのではないでしょうか。見事です。
最後、主人公が東京に帰ってきたときの違和感、よくわかる、なんて一人でうなづいていました。
でも、染谷くん、林業してきた割には、日に焼けていないし体つきも変わっていないし、不満といえばここが一番不満かな?もっと精悍な顔つき、体型になっていたほうが、1年間研修してきた、っていう雰囲気が出ると思いますが。。
ということで今年ダントツ一番の日本映画でしょうか?
原作では続編もあるということですから、今度、原作を堪能したいと思っています。
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