トランプ大統領の言うアメリカファースト、捉え方によっては良い考えと思います。
製造業をアメリカに取り戻してアメリカに活気を取り戻そう、ということですから。アメリカを元気にしよう、ですね。要するに「自分の国に元気になってもらいたい」ということですから、愛国心に満ち溢れています。
ですが、今現在、「メイドインUSA」という製品がどれだけアメリカで売られているのでしょうか。
ほとんどの製品がメイドイン外国製、そのなかで中国製はダントツ。お土産にメイドインUSAのものを探しても全然ない、というような現実はかなり以前からあったと思います。たまに見つけたとしても、製品の質がとっても悪い。という経験を以前したことがあります。
そして、今ではテレビも電球もアメリカでは作られていない、という現実には非常に驚きます。
こんなアメリカになってしまった、というのには原因があると思うのですが、ただ、外国から工場をアメリカ国内に戻して雇用を増やしただけでは、解決にもならないのではという危惧もあります。
まず、今のような製造業の衰退を招いたアメリカの社会そのものを変えていくことが、第一なのではないでしょうか。また、人々の意識を変えていく必要もあるのでは?
格差を少なくし、トップと底辺の労働者の距離を縮め、良いものを作っていくというような考えを根付かせる、、、というような。
そのようなプロセスも踏まず、ただ、工場をアメリカに作り雇用を増やすって、うまくいくんでしょうか。
多くのアメリカ人を雇うということは、多くのお金が必要。で、結局物価が上がる。さらに、製造業の末端で働いている人たちのものづくりに対する意識が低い、ということも聞いたことがあるので、結局良いものが作れない、そしてアメリカの社会はさらに悪くなっていく、、、という悪循環が予想されてしまう。。。
そういう現実的なことを、このトランプさんは実際のところ考えているのでしょうか。
確かに、多くのお金がアメリカから中国に流れて行ってしまっています。そのお金が中国の世界征服ひいては宇宙征服にまで使われている可能性もあるので、そういうことを考えれば、アメリカファーストにもうなづけますが、今のままでは全くの机上の理論で終わりかねません。
まずは、アメリカの社会改革そして意識改革なんでは?
そしてトランプブランドを作っている工場はアメリカにあるのでしょうか?ヒラリーもトランプのネクタイは中国製と言っていましたが、それはどうなったの?
それにしても、アメリカ人って割と、商店に並んでいる商品がどこで作られているのか気にすることが少ないように思えます。メイドインUSAはないから、探すだけ無駄、と思っているのかもしれません。
日本でも衣料品なんて中国製が多いので、アメリカと同じような感じですが、食品はかなり敏感に調べます。ので、中国製だったら買わない。でも、衣料品はしょうがない、という感じですね。
日本もアメリカと同じ状態?でも、頑張っているところも多いですね。