原題 The Big Short
TOHOシネマズ上田で見ました。経済の映画なので、あまりお客さんいないだろうと予測していましたが、結構入っていてびっくり!
今回も、前情報ほとんど得ずに見に行きました。たまたま、私の暇な時間とこの映画の上映時間合っていたからという理由だけです。
ちらっと劇場のポスター見て、リーマンショックとかのお話かな、という程度の知識だけ。クリスチャン・ベールが出演しているので見てみようと思ったのです。
内容的には悪くはなかったですが、この映画で何が一番悪いかというと、この日本語タイトル。
マネーショートって誰がつけたんだか。これだと、リーマンショックとかサブプライムローン問題で一夜にしてホームレスになってしまった人の悲しいお話、というように思えてしまうのですが、この場合のショートって、金欠のショートではないでしょ
ショートって投資の世界での売り買いの売りの意味です。ですから、これをそのまま訳すと「大きな売り」になります。因にロングは買いです。
これをマネーショートなんて言うタイトルにしてしまうから、訳の解らない事になってしまっています。「I am short of money. 」ではないのですから、そこのとこ、タイトルを日本語に訳す人、注意してもらいたいです。
(原作本の翻訳ではタイトルは「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」となっています。)
今回のThe Big Shortは、ある程度、金融知識がないと解りにくいかもしれませんが、解らなくても面白く作られていると思います。が、ここのところでどうしてこの人たちはこういう債券を買うのか、なぜこういうところで悩まなくてはいけないのか、というところが良く解らなくなるのではと思えます。さらに、映画の登場人物って重要な台詞を早口でしゃべっているので、ついていくのが大変になると思われます。
ですから、見終わった後に、なーんかもやもやした感覚が残るのでは、と思われます。実際に、一緒に見に行った家族も、良く解らなかったという感想でした。。
この映画がきっかけで、株式&投資用語の勉強をするようになれば、経済に明るくなると思えますが、なかなかそういう方向に進む人は少ないように思えますね。
という事で、この映画、一言で言って、企業や国の破綻で大もうけした人の話だと思って見ると良いと思います。
出演者の中のクリスチャン・ベール、最初彼の演技を見たときに、この人、目の見えない役なのかな、と思ったら、なんと、役のマイケル・バーリは2才の時の目の癌で義眼だそう。パンフレットで見たら、クリスチャンの左目が違う色になっていたので、コンタクトかなんか使用して義眼ぽく見せていたのかもしれません。
スティーブ・カレルも悲哀に満ちた演技で良かったです。
その他個性的な役者さんに恵まれていて、この映画を更に面白くさせています。
最後に、そのカレルの言葉。
「サプブライムローンが崩壊して、関連企業場がビジネスから撤退して、誰一人刑務所に行かなかったのはいつだった?覚えてる?いかにすべてが爆発したか覚えてる?そして政府が登場して、救済して、すべてが何事もなかったようになったのを覚えてる?この映画は、そんなことについての映画だ。これはホラー映画なんだ。今言ったよりもずっと怖い映画だよ!!!」
ですが、日本人にはイマイチ、縁が薄いでき事でしたね。
という事で、タイトル分を引いて
🍎🍎
でした。
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 アカデミー賞ノミネート予告(90秒)