ミャンマー総選挙＝アウン・サン・スーチーさん。あと20年早かったら。

先日、ミャンマーの総選挙のことが報道されていました。
最近はミャンマーのことなんてとんと忘れていましたが、スーチーさんがいました。

今回の総選挙で、彼女率いるNLDが圧勝し、政権交代ということになるということが報道されています。残念ながら、スーチーさんはイギリス人と結婚しているので、大統領に就任はできません。このため、実際に政権交代となった場合、どのような政治運営になるのか、色々と議論されているようです。





しかし、残念ながらスーチーさん、既に70歳です。
この選挙のおかげで久しぶりに彼女の顔を拝見しましたが、やはり年齢に依る劣化は免れていません。
顔つきも、また話し方も以前のスーチーさんに見られた攻撃性というかまくしたてるような、とてもアクティブな話し方が消えているような印象です。
未だにおきれいですが、すっかり初老のおばさんになられて、という印象でした。

今までにもNLDは選挙で勝ったことはありますが、軍事政権のためうまく行かず、スーチーさん、何年も自宅軟禁の状態が続いていました。

別に70歳以上の方は政治はだめ、という訳ではないですが、今回の選挙結果を受けて、これは遅すぎたというのが私の思いです。
これが本当に20年早かったら、と大変残念に思っています。

海外に出ていられるミャンマー人の方も、彼女の考え方は20年前のまま、と批判している人もいました。
やはり自宅軟禁状態が長かった影響も有るのでしょうか。
スーチーさん50歳だったら、まさに油が乗り切った時期ではなかったでしょうか。判断力、思考力もピークの頃と思います。

現在のミャンマーが抱えている問題、軍部との関係や少数民族のことや周辺諸国との関係が、今以上に改善するのに一体何年かかるのでしょう。その頃まで、スーチーさん、第一線で活躍出来るのでしょうか。
今後彼女も年齢を重ね、それとともに思考力、判断力の低下は免れないと思います。

でも、まあ、スーチーさんのことだから、上手にやってくれるのかもしれない、というところに期待しています。

もし、政権交代しても諸々な問題が解決しなければ、ミャンマーの民主化ははるか遠くのことになってしまうでしょう。