原題「FURY」
「本年度アカデミー賞最有力候補」と世間を煽るような宣伝をしている映画にろくな映画はない、と思っちゃっている私。今回は久しぶりに戦争映画という事で見に行きました。
ですが、最初っから映画の中に入って行けない。なんか眠くなりそう。。。な感じ。
私にとって、良い映画というのは、オープニングから引き込まれる何かを持っています。でもこの映画には、それがない。
そのうちに戦闘シーンなんかがあって、それなりに楽しめましたが、この映画、どこに焦点をあてて見ればいのか全くわからずに終わってしまいました。
脚本つまりストーリーに関しては相当悩んだろうな、とは思います。ですが、なんかオブラートに包まれている印象です。
戦闘シーン? 人間の残忍さ? 戦争の悲惨さ? 仲間との絆? いろいろありますが、それれらが一本の糸に繋がっていないバラバラな印象。
ブラッド・ピット演じる主人公も、かっこいいセリフを言ってはいるんですが、なんか心に響かないのです。その風貌、顔つきなどからは、戦争をしているという雰囲気が全然感じられないからかもしれません。
また、経験豊富な指揮官が、戦闘を全く経験してない小僧を引き連れて行くって、どこかで聞いたようなストーリー。途中、この青白い小僧ッ子に敵を撃ち殺すという事を指揮官自ら身を以て教えるのですが、なんか白々しい。ブラッド・ピットの演技が響いてこない。
また、ドイツ人の女性達が住んでいるアパートとかで食事したりするシーンがあるのですが、無駄に長くて何がいいたいのか良くわかりませんでした。
でも、タンク好きの人にとってはたまらない映画のようです。何しろ、実際、当時使用していたタンクを博物館みたいなところから引っ張りだして使用したということですから。ドイツ軍のタンクは、今や7台ぐらいしか現存していないようです。
という事で評価は
🍎🍎
でしょうか?
でも、こういう映画が、「それでも夜は明ける」と同じようにアカデミー賞、取るんでしょうね。
最近のブラッド・ピットって、お金がかかった大作に出演する事が多いようですが、ベストな作品が少ないような気がします。演技的にも、昔の方が良かった。なんて思ってしまう。
この作品、もう一回見たらまた印象変わるかしら?
映画『フューリー』予告編