1978年に始まった日テレの24時間テレビ。
この番組に対しての興味が全くない私には、まだやっていたのか、という感想の方が強いです。
1978年当初は欽ちゃんがメインパーソナリティで「寝たきり老人にお風呂を」とか「車椅子を」などというスローガンで始まったのではなかったかしら? そのため多くの募金が集まり、その後も募金は継続しているので、それなりに当初の目標は達成できているのかもしれません。
が、毎年毎年繰り返される「お涙頂戴」的なスペシャルドラマの繰り返しに辟易。
一時期、ガンなどの病気で亡くなってしまうような人のことをドラマの題材として扱うことが多かったように思いますが、それを見ていた私の感想は、
まるで病気を食い物にしている
という感想しか湧きませんでした。
はっきり言って、ガンを患っている人は世の中に大勢いらっしゃいます。白血病で頑張っている若い方も大勢います。そういう現実を踏まえて、なぜ特定の個人のことを大々的に取り上げ、それを「ここで泣けるでしょ」というふうな演出がてんこ盛りなドラマに仕立てなければいけないのか、と思います。
で、こういうドラマを作る目的は?と聞きたい。募金を集めるため?では今は、何のために募金しているんですか、ということも聞きたいです。
このドラマで演技する若いアイドルを売り出すがためのステージ、という印象も拭えません。
愛は地球を救う、なんていうキャッチフレーズがあるなら、お涙頂戴的なドラマとともに、もっと現実を掘り下げた内容も制作してもらいたいです。
例えば、その病気についてどういう病気なのかとか、現在、どういう研究をされているのか、その研究のために資金が足りないとか世界はどういう兆候なのかとか他にもどういう方が頑張っているとか。。。
身体的な障害を持っている方の描き方も同じような方法でしか描いていないと思いました。
そういう現実的なことも一切触れず、まるで自己陶酔型のチャリティを推奨しているようなドラマとしか思えません。
また24時間テレビのそもそもの主役は様々な障害を持った方だと思いますが、そういう方の出演がほとんどありません。出てくるのは本当にチャリティーってどういうことかわかっているの?と思うような人ばかり。
そんなこともあって、10何年も全く見ていませんでした。日テレが勝手にやってれば、と思っていました。
ですが、今年、NHKがやってくれました。
日テレでちょうど24時間テレビを放送している時間に、「バリバラ」(バリアフリー・バラエティ)をぶつけてきました。この番組、24時間テレビ(とははっきり言っていませんが)について、障害者の皆さんとともにチャリティーとは何か、「感動ポルノ」ではないのか、というようなことを意見しあっていました。
そのように思っていた人は世の中に多いようで、twitterでもこの「感動ポルノ」やバリバラという単語が急上昇したようです。
障害者が乗り越えなければならないのは自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会だ
というステラ・ヤングさんの言葉。
「乗り越えなければいけないのは社会だ」というのは最もだと思いますが、多くの人は障害者の人をあまりよく知りません。ですから、そういう人を見ると驚きの方が強くなってしまうし、何をしたら良いのかわからない状態になってしまう事が多いと思います。
24時間テレビでお涙頂戴的なドラマではなく、多くの障害者の人に出演していただいたり紹介するような作り方であれば、もっと社会の抵抗も少なくなるのではないのか、と思います。
障害者の皆さんが声を上げられる番組であってほしい、と思います。
このままでいくと来年はこの番組、消滅? でも稼ぎが大きいようなので、そう簡単には止められないかも。募金の行方も良く分からないこともあるようで、また、多くの黒い噂も上がっています。
でも、世間の意見を聞いとかないと、イギリスのように暴動が起きますよ。
障害者も健常者も病気を持っている人も一緒、ですね。
なお、バリバラはNHKのオンデマンドでは見れません。YouTubeに投稿されている方がいました。
その動画をこのブログに貼り付けて良いものか迷いましたが、今回は貼り付けておきます。
バリバラ 生放送「検証!<障害者×感動>の方程式」 16年08月28日19:00 Eテレ
この番組に対しての興味が全くない私には、まだやっていたのか、という感想の方が強いです。
1978年当初は欽ちゃんがメインパーソナリティで「寝たきり老人にお風呂を」とか「車椅子を」などというスローガンで始まったのではなかったかしら? そのため多くの募金が集まり、その後も募金は継続しているので、それなりに当初の目標は達成できているのかもしれません。
が、毎年毎年繰り返される「お涙頂戴」的なスペシャルドラマの繰り返しに辟易。
一時期、ガンなどの病気で亡くなってしまうような人のことをドラマの題材として扱うことが多かったように思いますが、それを見ていた私の感想は、
まるで病気を食い物にしている
という感想しか湧きませんでした。
はっきり言って、ガンを患っている人は世の中に大勢いらっしゃいます。白血病で頑張っている若い方も大勢います。そういう現実を踏まえて、なぜ特定の個人のことを大々的に取り上げ、それを「ここで泣けるでしょ」というふうな演出がてんこ盛りなドラマに仕立てなければいけないのか、と思います。
で、こういうドラマを作る目的は?と聞きたい。募金を集めるため?では今は、何のために募金しているんですか、ということも聞きたいです。
このドラマで演技する若いアイドルを売り出すがためのステージ、という印象も拭えません。
愛は地球を救う、なんていうキャッチフレーズがあるなら、お涙頂戴的なドラマとともに、もっと現実を掘り下げた内容も制作してもらいたいです。
例えば、その病気についてどういう病気なのかとか、現在、どういう研究をされているのか、その研究のために資金が足りないとか世界はどういう兆候なのかとか他にもどういう方が頑張っているとか。。。
身体的な障害を持っている方の描き方も同じような方法でしか描いていないと思いました。
そういう現実的なことも一切触れず、まるで自己陶酔型のチャリティを推奨しているようなドラマとしか思えません。
また24時間テレビのそもそもの主役は様々な障害を持った方だと思いますが、そういう方の出演がほとんどありません。出てくるのは本当にチャリティーってどういうことかわかっているの?と思うような人ばかり。
そんなこともあって、10何年も全く見ていませんでした。日テレが勝手にやってれば、と思っていました。
ですが、今年、NHKがやってくれました。
日テレでちょうど24時間テレビを放送している時間に、「バリバラ」(バリアフリー・バラエティ)をぶつけてきました。この番組、24時間テレビ(とははっきり言っていませんが)について、障害者の皆さんとともにチャリティーとは何か、「感動ポルノ」ではないのか、というようなことを意見しあっていました。
そのように思っていた人は世の中に多いようで、twitterでもこの「感動ポルノ」やバリバラという単語が急上昇したようです。
障害者が乗り越えなければならないのは自分たちの体や病気ではなく、障害者を特別視し、モノとして扱う社会だ
というステラ・ヤングさんの言葉。
「乗り越えなければいけないのは社会だ」というのは最もだと思いますが、多くの人は障害者の人をあまりよく知りません。ですから、そういう人を見ると驚きの方が強くなってしまうし、何をしたら良いのかわからない状態になってしまう事が多いと思います。
24時間テレビでお涙頂戴的なドラマではなく、多くの障害者の人に出演していただいたり紹介するような作り方であれば、もっと社会の抵抗も少なくなるのではないのか、と思います。
障害者の皆さんが声を上げられる番組であってほしい、と思います。
このままでいくと来年はこの番組、消滅? でも稼ぎが大きいようなので、そう簡単には止められないかも。募金の行方も良く分からないこともあるようで、また、多くの黒い噂も上がっています。
でも、世間の意見を聞いとかないと、イギリスのように暴動が起きますよ。
障害者も健常者も病気を持っている人も一緒、ですね。
なお、バリバラはNHKのオンデマンドでは見れません。YouTubeに投稿されている方がいました。
その動画をこのブログに貼り付けて良いものか迷いましたが、今回は貼り付けておきます。
バリバラ 生放送「検証!<障害者×感動>の方程式」 16年08月28日19:00 Eテレ