黒猫

この黒ネコさん、
緑色ガラスの目がランランとして、
顔はまるで「野良」のようですが、
しっかりしたブリキ製で、
ビロードの毛並みが立派です。
昭和３０年前後の輸出用オモチャの高級品なのです。

ミャンマーの「徳利」

ミャンマーとタイ国境の山岳地帯、
メーソット出土といわれるヤキモノを知ったのは、
渋谷の神宮前にあるお店「アンタイディ」さん。
やわらかな土で、形もゆったり、まるで「和の世界」。
それからというもの、メーソット出土と聞くだけで、
目の色が変わってしまいます。

漆の小椀

漆というと、東北・北陸が知られていますが、
昔は全国に産地があったと思われます。
これは、九州大分県産。
粗末ではあるけれど、よい風情です。

鉄の湯たんぽ

湯たんぽ好きの私が初めて見た、
珍しい鉄製の湯たんぽ。
重くて、まるで鉄のかたまりのよう。
もっと残っていてもよさそうなものなのに、
きっと、戦時中、軍事物資をつくるための供出で、
熔かされてしまったのかもしれません。
裏に、「坂丹○（潰れて不明）式万年ユタンポ」の銘と、
新案特許の番号が鋳込まれています。