後の月 (十三夜)

　　　　　　　　　　　　膝抱いて長湯してをり後の月　　　加藤暢一
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　後の月は十三夜ともいうように、陰暦９月１３日の月のことですが、今年の新暦では１０月１３日。　
　名月の陰暦８月１５夜に対して後の月という訳です。
　秋も深まり、満月に二日早い少し欠けた月を愛でる後の月は、十五夜の華やかさに対して寂を楽しむ日本独特の美意識が感じられます。

雛祭 （桃の節句）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雛壇に部屋を譲りし吾子と寝る　　　暢一

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団栗（どんぐり） ストラップ 。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　団栗は拾ふもの且つ捨つるもの　　暢一

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母の日 （５/１０）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　母の日と思ひつつただ母と居る　　暢一

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【日々身辺抄】 雛祭

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嫁がせてよりの三月三日かな　　暢一

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【日々身辺抄】 節分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　節分の鬼となるため帰路急ぐ　　　暢一

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　節分の夜更けてわたる風のこゑ　　暢一

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【日々身辺抄】 旧正月

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日を始める寒さうな空の下　　暢一

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【日々身辺抄】 合歓の花

　　　　海光の遠く見えゐて合歓の花　　暢一

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【日々身辺抄】 御用納め・数え日 と 蟹

　　　　　数へ日や明日帰ると妹の文

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「日々身辺抄」 師走。

　　　　鳩笛を買つて師走の人の中

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「日々身辺抄」 お節

　　　　田作の照り濃かりけり故郷よ

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「日々身辺抄」 注連飾 ２

　　　　飾るまで注連置く土間の匂ひけり

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「日々身辺抄」 妹の帰郷

　　　　蟹届く除夜に帰郷と文添へて

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「日々身辺抄」 クリスマスイブと赤海鼠

　　　　　聖樹など無き寿司店に安らぎぬ

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「日々身辺抄」 冬至の柚子

　　　　　湯に入るる柚子を分け合ひ両隣

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