【またこのパターンですか】しかし外人ってのは、厄介そうなものに『エンジニア』ってつけるの好きだよね。

　スプリンターセル：ブラックリストのテロ組織とか、プロメテウスに出てくる人間と同じ遺伝子を持つはずの巨人とかさ。
　否、十分な栄養源さえあれば人間も純粋に重力の小さい環境で生まれ育てば巨人に育つのかもしれないけど。でも無重力環境での暮らしが長くなると体は衰えるらしいから、逆かな？
　ちなみに三倍体の人間は身長三メートルくらいに育つらしいですよ。

エイリアン：コヴェナント　第２弾予告編

　それはともかく、エイリアンの新作が出るらしいです。
　監督はプロメテウス同様リドリー・スコットなんですが、正直プロメテウスが正史に加わっちゃったせいで変な感じに。

人類の植民地を探していた宇宙船コヴェナント号の乗組員たちは、前人未到の楽園と呼べる、ある一つの惑星を発見する。しかし実際は、楽園とは程遠い、恐ろしく危険な世界だった。そしてそこに住んでいたのは、かつて宇宙船プロメテウス号での調査に同行し、ただ一人の生存者となったアンドロイドのデヴィッドだけだった[2][3]。
>>Wikipediaからの引用ですが、映画『エイリアン：コヴェナント』あらすじ・キャスト【シリーズ最新作！プロメテウスの続編】によるとプロメテウス本編中でディヴィッドの姦計に嵌まり、軟体生物型モンスターの母となった女性エリザベス・ショーに扮した女優さんの再登場が予告されているので、『ただひとりの』生き残りという表現は変だと思うのですけどね。否、もうすでに死んでるという意味かもしれませんけども。
　なにしろ外科手術的にありえない筋肉束の方向に対して直角に切開する形で開腹手術を行い、その直後に飛んだり跳ねたりファーストロープ降下したりと滅茶苦茶やってたので、仮に前作で生き延びてたとしてもそのまま死んでてもおかしくないです。というかみんな行動が迂闊すぎる
　プロメテウスの最後のほうでエンジニアに喰らいつく超巨大フェイスハガー、あれがエンジニアを喰ってその生物的影響を受け現行型のエイリアンの原型になった生物が生まれたとしたら、いくらなんでも進化が無茶ぶり過ぎると思うんですけど。イカとヒトのハイブリッドがなぜあれになるのか。
　そしてあれがそうだったとして、そしてエイリアン2に登場するクイーンと同一の個体だったとしたら、どうやってあそこに行ったんでしょうね？

　まず第一に、惑星そのものが初代エイリアンに登場する星と違いますからね。
　ほんの三十年間の間にプロメテウス号以外の船が、ショーが去り際に残していったメッセージを聞いてよせばいいのに惑星に降着して、初代エイリアン（ディーコンと呼ばれてるらしいです）を乗せたまま離陸したのでしょうか。で、ディーコンは船の中で暴れてLV-426へと墜落したとか？
　いやいや、でもノストロモ号も異星人の信号をキャッチしてLV-426に降着したわけで。
　そう考えると、可能性として高いのはディーコンと2に登場したクィーンは別の個体であることですね。
　プロメテウスの舞台になった惑星LV-223が、生物兵器としてのゼノモーフを作るための実験場であったと仮定して――いっぱい死んでたエンジニアたちが事故によるゼノモーフの暴走が原因で死んだものだとしても、それ以前に例の変な汁を持ち出してた宇宙人はいるわけですよ。
　その宇宙人がLV-426で発見された化石化した宇宙人だったとして――だとしたら、胸部が破裂したその宇宙人を殺したチェストバスターが、記念すべき人類がファーストコンタクトしたクィーンになったということなのか。

　でもなぁ、新作には小麦畑が出てくるんですよねぇ。
　新作の舞台として考えられる可能性＝舞台になる星がエンジニアの本拠。テラフォーミング済み。ありとあらゆる高等生物が変な汁によって誕生したエイリアンの手で全員死亡もしくはクィーンの餌。
　やってきた人間たちがなにかとんでもねー兵器を使って、あの緑あふれる惑星が岩と砂だけの死の星に。で、十年年かのちにリプリーがやってくると。
　つまり新作の舞台はLV-426。
　……
　……
　……ないか。LV-426にいた宇宙人がエンジニアだったとして、化石化するほど長い時間が経ってたわけだし。エイリアン・クィーンがいた場所と、一作目に登場したエッグ・チェンバー、明らかに違う場所ですしね。
　……実はクィーン二匹いるとか、かな？　

　そもそもエイリアンって、獲物がいないと数が増えないですからねえ。

　エッグから出てくるフェイスハガーは、獲物の体内でチェストバスターにならないと成体になれません。だからLV-426には成体のエイリアンが一匹もいなかったわけで。

　考えれば考えるほど、謎が深まるばかりですね。
　新作で解決されることを期待しましょう。たぶんしないでしょうけど。