【携帯版用の書き換え糸冬了】アップはこれからですが。

　トゥルスについては書いてたのに、新たに登場したチンピラを刺した短剣についての解説を忘れてたので、簡単に。
　ぶっちゃけて言えば、発想のもとになったのは四角錐状の棒ヤスリです。
　断面形状をちょっと菱形にして鈍い刃をつけ、尖端を尖らせたものですね。こないだうちの近くに舶来工具の移動販売業者が店舗を構えたんですが、そこを覗いてるときに思いつきました。
　棒鑢の先端を尖らせてやれば、貫通力の高い強力な得物になるんじゃないかと。
　ただ、MACのシールピックツール￥4,000-とか心底要らねえ。あれは使い潰すもの。
　アストロプロダクツのやつがそこそこ硬くて安価なのでお勧めです。

　ちなみにアルカードが装備している短剣は――鋼と悪魔の外殻という素材の違いこそあれ、加筆修正版の対チンピラ戦、対ドラキュラ戦ともに似た様な形状のものを使っています。
　突き刺さったときに深く刺さらない様にするための張り出した鍔《ヒルト》は備えておらず、太さも全体でさほど変わりません。刃の断面は四角錐、柄の断面は楕円形で、外装は一切無いため鋼材が剥き出しになっています。刃と柄の境目は段差がなくなる様に加工されており、強く押し込めば柄頭まで完全に食い込みます。

　チンピラに刺したものはかなり長い部類に入りますが、アルカード、ヴィルトールともに長さの異なるものを複数種類携行しています。アルカードはもちろん、これを憤怒の火星《Mars of Wrath》に沈み込ませて隠し持っていました。

　長さが異なるのはいくつか理由がありますが、そのうちのひとつが甲冑の上から刺すのではなく帷子に刺し込むその使用法です。
　近接間合いで鎧の隙間から帷子を貫くという、要は一種の鎧徹《よろいどおし》です。
　ただし日本で言う鎧通しと違ってかなり細く作り込まれており、柄は刃と一体になっています。
　当時は革紐、現代ではパラシュートコードを刃と一体になった柄に巻きつけただけの拵はヴィルトール、そしてアルカードが好んで使うものですが、この短剣には革紐も巻かれていません。刀身と柄との間に太さの大きな差や段差が出るのを防ぐことでよりスムースに押し込める様にすること、そして可能な限り強度を高めるためです。
　刃渡りは十センチから三十センチ程度の間で複数種類。
　先述したとおり鍔《ヒルト》を持たないために敵の体に突き刺して柄を掌で押し込めば、短剣全体が喰い込みます。抜き取ることが出来なくなるのですね。
　長さが異なるのは狙う箇所に合わせて変えるためで、腕や足に刺せば筋肉の動きを阻害し、胴体に刺し込めば狙う箇所によっては一撃で致命傷になります。
　代わりに回収は出来ないわけですが。

　さて、それはともかく。

　まだ原稿の状態ですが、一応Vampire Killersの携帯向けの改変が全部終わりました。
　携帯電話でどんなふうに表示されるかについては、俺にはもう確認のすべも無いけど。

【業務連絡】
　今月の進撃の巨人、なんかわかった様なわからない様な……
　無垢の巨人って言うのはつまり、おさげイーターみたいな知性の無い巨人のことか？
　始祖の巨人は無垢の巨人を含めた巨人を操ることが出来て、壁の中にいる巨人も操作出来る？
　でも壁の巨人を操ってマーレに対抗しようとしたら壁は崩壊、全方向から無数の無垢の巨人が襲ってくるのではなかろうか。
　それとも始祖の巨人は、自分の周りだけでなく地上に存在するすべての無垢の巨人を操れるのかな？　そうでなかったら壁内の人類にとってはリスクが高すぎですね。