スカッ晴れ♪

大阪からノーコン乱投 発信

DVD映画「プライベート・ウォー」

2020年03月16日 | 映像関連
冬から春へと移り変わる頃は例年、容易ではない。
もう、これで春だろうと思いきや心変わりしたように
風が吹き自然が足掻くように抵抗し穏やかな季節へ
との移行を妨げる。
多くのひとに訪れる春と似たようなものか、
今だかって春が来ないとの方もいるだろうな。
三島由紀夫に「永すぎた春」があるが、物わかりの
良いを装っているが、それは世間から自身が善く思わ
れたいなる欲からのものであり、実際には相手の事等
深く考えていない、そういう問題を抱えた子供じみた
大人が多いのは、いつの時代にも存在する。

さて、映画・・・「プライベート・ウォー」

ロザムンド・パイク、
なる女優を知らなかった↷
彼女の出演歴を遡って何本か観ているにも
関わらずだ。
日本にも学生時代に来日し大阪で舞台劇も
見せている。
イングランド女優特有の面長しっかりした
顔立ちはシェイクスピア劇の伝統に沿い一流の
証だ。
では何で彼女の存在を知ったか?
新作レンタルとなっている「プライベート・ウォー」
だ。
戦場に赴き、戦いの事実を報道する戦場記者と
演じている。

モノを盗めば、それを手にした腕を落としてしまう
従うか否か?
そういう極端な感覚の罰成敗な感覚は白か黒かとの
動きを見せる、そういう戦場で正常な感覚を保つのは
とても平和ボケの中に居る者が想像で語れるものでは
決してない。
彼女は過激すぎる、国の方針など意に介さない
過酷な戦場でPTSDを患いながらも、尚戦場に赴く。
TVや新聞から茶の間に戦場の事実を伝えたところで、
一般には明日の天気の動向への関心とどう変わるのか?

日常の中で世界の実情の事実を熱っぽく語った所で
ドコソコのラーメンが美味いか不味いかとの関心よりも
市井の民は熱くなれるのか?
熱くなったとしても、それから自分が発信するエネルギー
は、どの程度のものなのか?

一命を懸けて戦場を駆け巡り事実を伝えたとしても、
それで命を落とせば、遺された愛人は哀しむばかりでは
ないのか?
私は一命を懸けた彼女の功績を認めながらも、自分の
愛人が彼女だとしたら、愛したくなかった人と感じる。
爆風の中で這いずり回る中でも高級インナーを身に付けて
いたのは命を失った後に発掘されたときイイ女で居たい
からと語る。

多くの庶民は、事実よりもトイレットペーパーに走り回る。
それでも各国の政権は隠し事を公にされることを恐れる。

私は世界の情勢よりも自身の家庭の温かさを望むから
この映画の是非は語れない。
語るとしたら、ロザムンド・パイクは、いい女だ。