【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

研究は戦争を止められない!!/廣瀬陽子(25/27) _学究達=489

2023-06-28 05:10:40 | 冒険記譜・挑戦者達

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年06月28日<ⰧⰊⰧ
◆ 鹿ヶ谷の飲み会で酒瓶を壊しては時の太政大臣をdisっていたことがチクられ、参加者が粗方お縄になる(1177年)。 ◆ オーストリア=ハンガリー皇太子殿下とその御婦人がサラエボへ遊びに行ってたところ銃弾をお見舞いされる。(1914年)これが協商国Vs.同盟国の4年にもわたる世界規模の大喧嘩の幕開けを告げる一発だった。 ◆ ヨシフ・スターリンがユーゴスラビアを破門(1948年)するも、その頭目のヨシップ・ブロズ・チトーの粛清までは出来ぬまま以後30年以上も生き永らえることに。

本日記載附録(ブログ)

ロシアがウクライナに侵攻した背景とその行方を広厚に理解すべく、旧ソ連諸国紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」の著作

日本の政治学者=国際政治・比較政治学・コーカサス地域が研究テーマ

=黒海地域の国際関係・政治経済変動などが主な業績=

研究課題“ロシアのハイブリッド戦争とその影響”/‘14年12月以降 継続中

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

廣瀬陽子(25/27)

◇◆ 第8回 旧ソ連諸国から軽視され始めたロシアとウクライナ侵攻のこれから=2/4= ◆◇

一方で、早めに「結論」が見えていることもあるという。

 「国際関係に関しては、如実に結果が出てしまっていて、その雰囲気は今後の戦況によってもあまり変わらないのかなと思います。まず同じ東スラブ系の国としてロシアにとって格別な意味を持っているウクライナへの執着は、コロナ期に醸成されたプーチン大統領の修正主義的歴史観によってさらに大きなものになっていたわけですが、ウクライナが、国民一丸となってロシアに立ち向かってきたという誤算がありました。

    そして、国際社会ではロシアの孤立が顕著ですよね。ロシアは、NATOの拡大を防ぎたかったはずだったのが、すでにフィンランドおよびスウェーデンのNATO加盟は不可逆的なものとなりました。おそらく年内の加盟が実現するでしょう。そして、なにより、旧ソ連諸国も、ベラルーシ以外みんなロシア離れを始めてしまっているんですよね」

 まず、ウクライナにとっても「兄弟」の国であったはずのロシアとの関係には、修復し難いほどの傷がついた。今後、ウクライナは、ロシアに立ち向かった記憶を、社会が共有するアイデンティティとするだろう。これまで不可分の弟分と見做していたウクライナを、ロシアは失ってしまった。

 さらに、周辺国の「ロシア離れ」も深刻なものになるに違いない。ロシアにとって最も重要な「勢力圏」である、旧ソ連の近隣国すらも離れていくとなると、ロシアが掲げる国際戦略上の大きな目標、たとえば「米国の一極的世界の成立を阻止するための多極的世界の構築」などもとうていおぼつかなくなる。

「旧ソ連諸国から、ロシアは完全に馬鹿にされてしまっているんです。ウクライナごときにあんなに苦戦するのかと。これまで『長兄』としてロシアを恐れてきたから従順な態度をとってきた国も少なくないわけですが、もう、あんなの怖くないじゃないかという意識が蔓延していて、今までの脅しがきかなくなっています。未承認国家すらロシアを軽侮するようになってしまい、例えば、『南オセチア』からウクライナに派兵された兵員のうち、300人ぐらいが逃亡し、派兵を拒否したようです。さらに、『南オセチア』では、最近、首長選挙があったんですけど、いわゆる親ロシア派が負けたんですよね。

    これまでですと、親ロ的な候補者が未承認国家の選挙で負けると、懲罰的な行動に出たり、選挙をやり直させたり、何らかの介入をしてきたロシアが今回は何もできていないのです。まったく余裕がないんでしょう。つまり、ウクライナ侵攻という泥沼から抜け出せなくなっている間に、ロシアの影響圏は自壊しつつあると言ってよいと思います。それを避けたくて、新型コロナ問題勃発後のプーチン大統領の最初の外遊先が旧ソ連のタジキスタン(6月28日)、ついでトルクメニスタン(同29日)になったのだと思います」

 それでは、国際社会で孤立して、旧ソ連の近隣国にも離反された時に、ロシアはどんなふうになっていくのだろうか。

「現状では、中国やインドが、国際社会の制裁の抜け穴になっていると言われていますよね。やはり今の状況が続くと、まず抜け穴になっている中国をはじめとするBRICS諸国との関係がますます強まると思います。特に中国とは、今現在でも最高の蜜月状態と言われていまして、ロシアが中国に対して、立場の弱いジュニアパートナー化するのは既定路線と言えるでしょう。その中でロシアが、どれだけ主体性を維持できるのかが注目点だと思います。

   現在でも、すでに物質的には中国製品がロシアを席巻していて、今これまで欧米から輸入してきたものがどんどん中国製に置き換わっているという話ですし、さらにエネルギーは、どんどん中国が安く買いたたいていくと思います。そうすると、ロシアと中国の関係はますますいびつになると思います。そんな極度にジュニアパートナー化してしまうことを、ロシアが許容できるのかどうかも興味深いポイントです。関係の格差が広がり過ぎると、別の火種にもなりかねない……」

・・・・・・明日に続く・・・・・・・・

Ω・Ω・Ω 首脳会談も無力「ロシア軍侵攻」欧州が見誤った事=3/4= Ω・Ω・Ω

第2次世界大戦以来、最大の危機に直面しているといわれる欧州の中で、EU議長国を務めるフランスには重苦しい空気が漂っている。EU内にはロシアの脅威を訴え続けてきたポーランドやバルト三国に耳を傾けなかったことを批判する声もある。

ウクライナのゼレンスキー大統領は非常事態宣言を出し、国際社会に「ただちに行動する」よう呼びかけた。さらに「プーチンによるウクライナの侵略を阻止できるのは、団結した強力な行動だけだ」とし、「慌てる必要はない」「私たちは勝つ」とウクライナ国民の団結を呼びかけている。

プーチンの我慢が限界に達した?

そもそもロシアの要求は、ウクライナがEUとNATOに加盟しないことの国際法上の確約を得ることだった。

裏を返せば、EUもNATOも2014年のロシアによるクリミア併合のときに取り交わしたミンスク合意(ウクライナ、ロシア、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が調印したウクライナ東部ドンバス地域における休戦合意)が、紛争の再燃で事実上破綻していたのを放置する中、プーチンの我慢が限界に達したことにあるともいわれている。

フランス国際関係戦略研究所(IRIS)のディレクターで欧州安全保障の専門家、エドゥアール・シモン氏はフランス日刊紙ル・モンドのインタビューで、「(東欧に)派遣された部隊は、アメリカ兵であろうとほかのNATO加盟国の軍の兵であろうと、ロシアによるウクライナへの攻撃の際に使用されることを意図していない。NATOの枠組みの中での同盟国の防衛目的にほかならない」と指摘する。

さらに「そのNATOに対するマクロン大統領の姿勢は、欧州で広く理解されているわけではない」とシモン氏は言う。マクロン氏は2019年「NATOは脳死状態にある」と挑発的な発言を行い、欧州独自の防衛体制の構築を提唱するとともに、一方的にロシアとの対話を開始した。この行動は「特に中・東欧諸国の加盟国を不安にさせている」とシモン氏は述べている。

今回はEU議長国という立場から、欧州自治の強化とNATO加盟の関係について、より現実的な立場の構築を目指すフランスが、対ロシア交渉で道を開こうとしたが失敗に終わった。理由の1つはロシアの交渉相手はアメリカであり、フランスやドイツではないからだ。マクロン氏はそれをわきまえて米露首脳会談を提案したが、プーチン氏は気に入らなかったようだ。

・・・・・・明日に続く

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https://youtu.be/uFKcwsqiwTg  ==小泉悠x東野篤子 ウクライナ最新戦況 徹底分析【ロシア航空戦力にウクライナ苦戦】<前編>==

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