【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 05月24日(金曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-05-24 05:10:52 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ アメリカ大陸に入植していたオランダ人が、インディアンから60ギルダー分の品物と等価交換で不動産を入手(1626年)。300年以上経つと、其処はマンハッタンと称される世界的な摩天楼と化していた。 ◆ 片山哲が、エクストリーム・組閣作業において1人で全ての閣僚を兼任する荒業を繰り出すも、1週間でギブアップ(1947年) 。 ◆ 世界最速の超音速旅客機「コンコルド」が大西洋横断の定期運行を開始(1976年)。しかし肝心の太平洋は越えられず、運航計画は停止され退役した。

◎ ◎ ウクライナの伝統 豪華な花の冠の人気が復活した理由  =前節= ◎ ◎

- -結婚式や夏祭りで女性たちの頭を飾る「ヴィノク」は、ウクライナ国民の伝統と誇り- -

=National Geographic Journal Japan 〉 旅&文化 〉 苦ウクライナの伝統 豪華な花の冠の人気が復活した理由 〉 

2016.10.04 / 文=EVE CONANT/訳=ルーバー荒井ハンナ

 

  花、鳥の羽、麻糸、貝殻、ビーズ、時には箔やワックスまで用いて、ウクライナの芸術家ドミニカ・ダイカ氏が作るのは、「ヴィノク」と呼ばれるウクライナの伝統的な花の冠だ。

 純潔と多産の象徴として、ウクライナでは昔から少女や若い女性が祭りや結婚式で頭に花の冠を載せた。その起源は、10世紀に東欧のスラブ世界にキリスト教が伝わる以前の異教の伝統にあるとされている。ウクライナでは今、この花の冠を含め、伝統的な文化を見直す動きが高まっている。

誇りある民族の歴史を反映し、明るい未来への希望を込めて現代風にアレンジされた民族衣装は、今では日常生活の中にも溶け込んでいる。 (参考記事:「ウクライナ正教会、ロシア正教会から独立へ」)  

ヴィノクは、7月上旬に祝われる「イワン・クパーラ」という祭りで見られる。これも元々は異教徒の祭りだったが、それが後にキリスト教の洗礼者聖ヨハネの祭りに結び付けられた(ヨハネはスラブ語でイワン、英語でジョンのこと)。ウクライナだけでなく、ロシア、ポーランド、ベラルーシでも祝われている。 人々は焚火の上を飛び越え、女性は花やその他の植物で冠を編み、それを川に流して恋愛運を占う。最近では、芸術祭や音楽祭でも花の冠が見られるようになり、さらにそれはミュージックビデオやソーシャルメディアの投稿にまで広がっている。

古い伝統から現代アートへ

 ダイカ氏は、ウクライナの町リヴィウにあるトレッティピビニ・ワークショップで、スタイリストやメイクアップアーティスト、フラワーアーティストらとともに、ひときわ豪華で美しいヴィノクを制作する(トレッティピビニとは、ウクライナ語で「第3の雄鶏」という意味だ。ダイカ氏によれば、朝3番目に鳴いた雄鶏、つまり新しい一日の始まりを象徴するのだという)。デザインは、美術館に所蔵されていた古い写真をデジタル化したものや、アーティストたちが集めた古い家族写真が基になっている。

「昔から使われてきた材料を使っています」。ダイカ氏は、掘り起こされた歴史に新たないのちを吹き込み、「現代の写真を通してウクライナの民族衣装を広く知ってもらい、古い写真が与えるビンテージとか色褪せたイメージを払拭したいです」と話す。

 彼女の作品を頭に戴いたモデルの誰ひとりとして「冷たく、世離れした」雰囲気でカメラに向かう者はいない。「身長や体型、年齢に関わらず、女性はすべて美しい。私たちの写真は、それを見せています」。ダイカ氏は、過去の伝統を色彩あふれる現代アートとしてよみがえらせ、人々にウクライナ人としての誇りを取り戻してほしいと願う。「この美しさを、たくさんの人に見てもらいたいと思っています」  

美しい刺繍が施されたシャツやドレスなどの民族衣装とともに、ヴィノクの人気は「最近ますます高まっている」と話すのは、ウクライナ人とポーランド人のバンド「ダガダナ」のメンバー、ダガ・グレゴロウィッツ氏だ。ダガダナは、ダイカ氏のヴィノクを衣装に取り入れている。「長いこと、私たちは自分たちの衣装スタイルを模索していました。  

 バンドのメンバーは隣国同士のポーランドとウクライナ出身で、私たちの音楽はこのふたつの国の伝統的な民族文化を融合させたものです。これに、ジャズ、エレクトロニカ、ロック、即興演奏といった現代的な要素も取り入れています」  

そんな時、ダイカ氏の創作物に出会った。「ずっと前からこうなる運命にあったように思えます。私たちの文化を世界に伝え、私たち祖国の女性たちの物語を伝えるために」。ダガダナの衣装は世界中の音楽祭で披露され、人々はポーランドとウクライナの豊かな文化に魅了されたと、グレゴロウィッツ氏は言う。

 ウクライナ国内では、ヴィノク人気のおかげで生花店が繁盛している。首都キエフで生花店を営むアナスタジア・プルシュコ氏は、赤ちゃんの洗礼式や誕生日パーティの招待客へのギフト、レストランの開店祝い、ファッションショーのアクセサリーの注文が増えていると話す。プルシュコ氏は、ヴィノク作りのクラスも指導している。

 中でも一番多いのが、結婚する花嫁からの注文だ。「ウクライナのルーツと伝統ですから。それに、ヴィノクは刺繍入りのシャツやドレスにとてもよく合います」。刺繍が施されたウクライナの伝統的なシャツは、ヴィシヴァンカと呼ばれる。 (参考記事:「100年前の写真で見る世界の婚礼衣装17選」) 

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

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