田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

自動車のCM ... なのかな

2008年10月22日 | テレビ番組

 今年は、春先から自動車関連の仕事が続いている。自動車関連が多いと、ついつい自動車のTVコマーシャルにも目がいく(自動車の仕事がなくても、それなりに注意はするが...)。

 この車のCMは格好良いな」とか「このCMだと買う気が失せるな」といった具合に、「批評家」のような視点を交えてみることも結構多いもの。

 最近の自動車のCMを見ていて、「このCMで車の良さが伝わるのかな?」と思ったものがある。1つは日産NOTEの宣伝。意外とよく見かけるのだが、アニメのキャラクターのようなものが出てきて、「ブラじゃないよ」を連発する。このキャラクターが使われているCMは何バージョン目かだと思うが、毎回、「何でこのキャラクターなの?」、「これで車を買いたいと思うのかな?」などと不思議に思うことしきり。私がアニメに疎いだけなのかもしれないが、あのキャラクターは日産車(特にNOTE)と何か関係があるのだろうか?この前、車検の見積もりに行ったら、ディーラーにDVDまで置かれていた。ひょっとしたら、「The Simpsons」のように有名なキャラクターなのだろうか?

 他の日産車(我が家も日産車)では、エクストレイルのタフさを印象づける大がかりなCMもあれば、デュアリスのように非現実的なCM(本当にモビルスーツに変身する思われると困るのだろうが)もあり、本当にNOTEと同じメーカーのCMなのかと首をかしげたくなる。NOTEという自動車をディーラーで見た限り、燃費が良く、コンパクトで使い勝手に優れているという印象を受けた。我が家でコンパクトカーに買い替えるなら、十分に候補の1つに入りそうな車だ。それだけに、あのテレビCMの真意が知りたい気がする。おふざけのイメージでインパクトを与えようとする意図があるなら、確かに成功かもしれないが。

 別のメーカーでは、マツダのデミオとビアンテのCMにも「?」と思った。デミオのCMも数種類のバージョンがあるが、あるとき、オレンジ色のドレスを着た女性が踊っているバージョンを見た。率直な感想は、「これって、何の宣伝?」だった。せっかくのNewデミオなのに、車よりも女優さんが映し出されている時間の方が長く、私には女優さんの宣伝にしか見えなかった。「オレンジ色のデミオ発売!」という鮮烈なイメージを焼き付けた、と好意的に解釈できないこともないが...。

 ビアンテも同じ。「劇団ひとり」さんの顔が大写しになったり、「劇団ひとり」さんの豊かな表情や仕草の方が目立って、車自体の印象やインパクトがかなり薄れているように感じた。

 人の好みはさまざまだから、「素晴らしいCMだ」と思う人もいるかもしれないが、私には、車を売ろうとしているのか、タレントを売ろうとしているのか、よくわからなかった。消費者の購買意欲を刺激するために、多額のCM制作費をつぎ込むのだから、商品の価値が伝わる内容にしないともったいないと思うし、その車を世に送り出した技術者たちが胸を張れる広告であってほしいと思う。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。