田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

cool japanという番組を見たら ... 翻訳との共通点

2011年01月24日 | テレビ番組

今朝、コーヒーを飲んでいるときに、テレビのチャンネルをBShiにしたら、「cool japan」という番組が放送されていました。前にも数回見たことがあるはずなのですが、何の特集だったのか全く覚えていない...。

今朝の放送は「家計 Household Budget」 だったみたい(途中から観たもので...)。家計のやりくりに精を出す主婦の日常を外国人出演者がレポートして、スタジオで感想を述べ、他の外国人たちが自国の実情を紹介したり、諸外国と日本を比較したデータを司会者が紹介したりといった内容。

女性が家庭で働くとなると、すぐに「女性が可哀想だ」という感想が外国人の口から飛び出しますが、レポートされた主婦たちの様子からはそんな悲壮感は感じられませんでした。どちらかというと、倹約生活を楽しんでいる様子や子育てを楽しんでいる姿勢の方に目がいったのですけど。

で、この番組で、内職をして家計を助けている主婦の方が紹介されたときのこと。私は思わず、「これって、翻訳している自分みたい」と感じてしまいました。主婦の内職とは、広告を折りたたんで封筒に入れる仕事。1枚あたり1.5円で、1日に2000枚がノルマだとか。しかも「納期厳守」が一番。

1ワード10円前後で1日2000ワードの英文を翻訳するのがノルマというのとそっくりです(単価や1日あたりの売り上げが違いますけど)。主婦の場合は、子どもを見送って、手が空いた時間に仕事をこなす。子どもが帰ってきたら、子どもの相手をし、夜になったら、また仕事を始める....1日あたりの労働時間は6~8時間ほどとか。ますます翻訳者みたい。

私も子どもを見送り、妻がパートに出てから仕事を始めます。妻が食料品を買い込んで帰ってきたら、外に出て行って荷物運びを手伝います。子どもが帰ってきたら、部屋から出て、「おかえりー!学校どうだった?」と声を掛けます。暇があれば、掃除機をかけますし、風呂掃除や洗濯物の取り込み、洗濯物たたみもします。

子どもから宿題の質問があれば、参考書や辞書を使いながら丁寧に教えます。翻訳の納期を考えると、「寝静まってから」とは言ってられないので、夜は色々と同時進行です。

英語の得意な女性が結婚した後、子育てしながら翻訳をしたいという気持ちはわかります。子どもが病気で寝込んでも、家を空ける必要はありませんし、学校で何かあっても、すぐに飛んでいくこともできないことはありません。

翻訳者を目指す人は、内職と翻訳の共通点に気づいているのでしょうけど、私はテレビ番組で客観的に見て、認識を新たにしました。我が家の場合は、妻がパートで外へ行き、私が自宅で仕事している状況ですから、通常とは逆の立場ですけどね。


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