MARKETER’S BLOG【小太郎がゆく】

【小太郎がゆく】はマーケター小太郎がいろんなところで出会うさまざまなヒトやデキゴトについて等身大で描いていく日常見聞ログ

お願い!ランキン牛

2010年08月13日 | マケポ
景気が悪いときのテレビは、食べもの、動物、子ども、クイズ・・・。

昔から相場が決まっている。

テレビ朝日の「お願い!ランキング」

これも、そうした「困ったときの食べもの頼み」的な番組の筆頭だ。

とはいえ、仕事柄、午前様で帰った夜なんかにはついつい見てしまいがちなわけで・・・。

で昨夜のテーマは「東京駅の人気駅弁美味しい順ランキング」

帰省時期でもあり、マーケティング屋としては、興味津々。

売上ランキングの上位6品は

1位:牛すき重(1000円)

2位:日本の味博覧(1000円)

3位:深川めし(850円)

4位:特選弁当「東京」(1000円)

5位:特製幕之内御膳(1300円)

6位:こだわり焼肉勉強(980円)

だそうだ。うーん、なるほど。

駅弁が売れる条件は、お肉系、一点集中、見た目の豪華さといわれるが

東京駅の売上1位に輝いた「牛すき重」はその要件を見事に満たしている。

で、番組はここからが本番だ。

旬の料理人3人がこの上位6品に新製品「こだわりのハンバーグ弁当」を加えた7品を試食、

持ち点10点満点(合計30店満点)で評価して再度ランキングしてくのだ。

その結果はというと・・・

1位:特製幕之内御膳(1300円)=30点

2位:深川めし(850円)=29点

3位:日本の味博覧(1000円)=27点

4位:特選弁当「東京」(1000円)=26点

5位:こだわり焼肉勉強(980円)=22点

6位:牛すき重(1000円)=21点

7位:こだわりのハンバーグ弁当(980円)=20点

と、見事に売上1位の「牛すき重」が6位に急降下している。

意外性を演出したいという番組構成上のやらせはないと思うけど

プロの評価はこんなものらしい。

点数が発表される度に、

「あーやっぱりそうか」「難しいんだよね」「うれしい!!」「ここだけ放送して」

などと当の開発担当者は一喜一憂してる。

プロの判断は判断として、的を射たアドバイスもあったけど

ボクは最初の売上ランキングと、開発担当者の一喜一憂する表情や発せられる言葉こそ

が何よりの見所だと思って、この番組を楽しみにしている。

例えば今回、売上1位の「牛すき重」がほぼ最下位の6位に評価されたときに

ある開発担当者がボソッとつぶやいた言葉が耳に残っている。

「売れている商品っていうのは放っておいてしまいがち・・・」

というようなことを聞いて

食品に限ったことではないが、売上上位の商品ほど、実は顧客に飽きられていると思っておかないといけない

というABC分析の裏をいくような、知る人ぞ知る定説を思い出していた。

この弁当で言えば、飽きられないための水面下のマイナーチェンジを意識しておく必要がある、といったところだろうか。

それにしても、牛肉の弁当は強いもんだ。

番組終わりの川越シェフのにやけた顔を見ていたら

もう午前1時だというのに、岩手町の府金さんとこの「岩手短角牛やわらか煮弁当」(写真)が無性に食べたくなってきた。

お願い!ランキン牛(苦笑)

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