スーツに合わせて黒い靴下を履いた。
親指の辺りが薄くなっている。
何とか持つだろうとそのまま靴を履いて出勤した。
会社について間もなく、穴が開いてしまった。
夜は古巣の先輩と会食だ。
靴を脱がなければ大丈夫、高(たか)をくくって銀座に向かう。
お店に近づくにつれ気になってきた。
お店は座敷だろうか?
適当な靴下屋もないし、テーブル席に違いないと決め込むものの不安は募る。
いよいよお店のビルの前。
看板の横にあった店内写真を見て絶句。
掘りごたつだ!ヤバイ!
踵を返して向かいのバーニーズニューヨークに飛び込む。
品定め(値段確認)の余裕もない。黒いヤツを構わず手に取りキャッシャーへ。
2730円!
支払いでは平静を装い、生涯一高い靴下に履き替えて改めて会食へ。
果たして予約の席はテーブルだった。
「一緒に仕事しようぜ!」
などとありがたい言葉もいただき、これもバーニーズの靴下のご加護と自分に言い聞かせ盃をあける。
どんとはれ。
親指の辺りが薄くなっている。
何とか持つだろうとそのまま靴を履いて出勤した。
会社について間もなく、穴が開いてしまった。
夜は古巣の先輩と会食だ。
靴を脱がなければ大丈夫、高(たか)をくくって銀座に向かう。
お店に近づくにつれ気になってきた。
お店は座敷だろうか?
適当な靴下屋もないし、テーブル席に違いないと決め込むものの不安は募る。
いよいよお店のビルの前。
看板の横にあった店内写真を見て絶句。
掘りごたつだ!ヤバイ!
踵を返して向かいのバーニーズニューヨークに飛び込む。
品定め(値段確認)の余裕もない。黒いヤツを構わず手に取りキャッシャーへ。
2730円!
支払いでは平静を装い、生涯一高い靴下に履き替えて改めて会食へ。
果たして予約の席はテーブルだった。
「一緒に仕事しようぜ!」
などとありがたい言葉もいただき、これもバーニーズの靴下のご加護と自分に言い聞かせ盃をあける。
どんとはれ。