介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3942号 「何をかいわんや」:介護ブログを読む

2010-09-15 01:36:23 | ネットの世界
「介護福祉研究」カテゴリ101「介護ブログ」

には、介護をテーマとしたブログあるいはその記事をアップしています。


この「介護福祉研究」には、外国の情報などが多いのですが、日本の介護現場から発信されるブログあるいは介護現場をみつめているブログは私のように机の上での勉強をしているものにとっては大変大切なものです。教室で「社会福祉概論」といった講義をする立場からもさまざまな立場の多様な意見を知っておきたいと思います。

これまで、126件の記事をアップしています。
その中から、最近読んだものを4点あげます。

「記事のタイトル」  『ブログのタイトル』  日付  の順です。
日付順に挙げます。
※引用はあくまでもブログ管理者であるbonn1979によります。行間、色彩なども便宜統一しています。どうか、直接原文をお読みください。


「利用者の明日、介護職の未来」 『訪問ヘルパー、二足のわらじ』 2010.09.08

「・・在宅サービス利用者さんたちの「自分らしく生きたい」という希望。
そこから読みとれたのは施設や病院で暮らしたいだとか、
医療に強いケアマネさんを増やしてほしいなんてことじゃなかったはず。
自分は「ここで」生きたいんだ、だからそのために動いてほしいと。
そしてそのために私たち介護職が居るわけで。

この国の介護。もともとの目的から外れていってる気がする。」


「姥捨て山ケース?」 『オンブズマン放談』 2010.09.10


「・・参加していた各自治体の生保ケースワーカーから、次々と発言が。

 「生保ケースワーカーの平均経験年数は1.6年。経験不足で複雑な問題は対応できない」
 「高齢者ケースは、正職員でなく3年任期付き雇用の職員がケースワーカーになる」
 「高齢者ケースはケースワーカー一人あたり380件を担当する。訪問などできない」
 「若いケースワーカーがケアマネと一緒に熱心にうごいても、上司や先輩ケースワーカーが『そこまでしなくていい』と止める」
 
 きちんと地域包括支援センターと連携した行き届いた支援を展開している発言もあったが、一部の自治体では、生活保護の実施体制の不備を、高齢者ケースにしわ寄せし、まともな相談援助体制をとっていないところがある。
 
 いわば、最低限の生活保護費は支給するが、悪徳事業所に食い物にされようが、生活に困ろうが、「ケアマネ任せ」「地域包括任せ」「事業所まかせ」という対応である。

 稼働年齢世帯への「就労指導」はするが、高齢者のとくに要介護高齢者はほったらかし。これでは、生活保護の「姥捨て山」である。・・」


「ナニワ見学しぐれ」 『介護学部マニア学科Z』 2010.09.11

「・・何のための立派な建物やねん!

何のための高級な家具やねん!

それらが利用者の利益に全くつながっとらへんやないかい!

まるっきり税金の無駄じゃわい!

なんか…わて…

せつのうなったわ。・・」


「何をかいわんや」 『和田行男の婆さんとともに』 2010.09.13

「・・仮にさまざまに検討を加えた結果、どうにもこうにも多床室化せざるを得ないとしたら国民に対して問いかけてから実行してもらいたいし、国民も多床室化を願ったとしたら、介護保険法に明記した「尊厳の保持」を謳うほど行政マン・政治家も含めた国民意識は高くないということであり、その文言を法文から引き剥がしてもらいたい。
 現場の人たちは、ここ数年強調されだした「法と法の精神を遵守する」「尊厳の保持」という当たり前の流れを真摯に受け止めて、制度上人手不足の課題があるにせよ創意工夫を凝らして、施錠して閉じ込めないようにしよう、抑制しないようにようにしよう、心身ともにくたくたであっても不適切な言動を発しないように律しよう、本人の意思を暮らしに生かせるようにしようなど、国民生活から遠ざけないために渾身の努力をし、結果も出してきている。だからこそ婆さんの生きる姿は確実に国民の生きる姿に近づいてきているのだ。
 こうした取り組みは、現場の人たちが意識しようがしようまいが、結果としては憲法第11条に謳う「国民の不断の努力」の追求であり、国の役人は現場にだけ求めるのではなく、憲法25条に沿って「向上及び増進」に努めるべきで、ここまで先輩たちが追求し引き上げてきたことを後退させてはならない。・・」


*写真は、加計呂麻島の残照。 「徒然なる奄美」2010.09.13 よりお借りしました。
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