介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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1503 ドイツで 「両親手当」を受ける父親は、15%

2008-09-01 10:04:55 | 地球→ドイツブログ
【ドイツの少子化対策】
ドイツでも日本と同様、出生率の低下(2004年で1.37)が続き、将来の年金財政への影響などが心配されています。この低下を防ぐ目的で、2007年1月から「父親手当」が導入されました。
2008年8月29日、連邦政府統計局の公表によれば、
2007年に、この父親手当を受けて育児休業をとった父親は、105,783人で、これはこの年の総出生数 684,862人に対して、15.4%に相当します。
Bei mehr als 100,000 Babys bezieht der Vater Elterngeld

【両親手当】
両親手当は、日本にはない制度なのでわかりにくいですが、
・子供が生まれて育児休暇をとる場合に、両親(どちらが取るかは2人が選ぶ)に12ヶ月間1800ユーロ(288,000円)を上限に給与の67%を払うというもの。
・受給資格は、①仕事を離れて育児休暇を取るか ②週労働時間を30時間以下に減らすか
・母親と父親で、同時に両親手当を受給することもできる(双方が取れば、7ヶ月間)

【地域格差】
ベルリン市では、父親の19.5%が両親手当を取ったのに対して
ザールランド州では、6.9%と低い。(この州だけが特に低い)
旧ドイツの平均が14.9%に対して
旧東ドイツでは、17.2%と高いのは注目したいですね。

【休暇期間は】
2007年1月(法律の施行)から2008年6月までの期間で
両親手当てを取った父親のうち
2ヶ月の休暇を取った父親が65.3%
12ヶ月取った父親は 12.9% でした。

【日本への紹介】
海外労働情報では、2008年7月に、このドイツの両親手当についての解説記事を掲載しています。
海外労働情報2006年7月
では、ドイツ政府のホームページをもとに、両親手当の導入について解説しています。


*写真は、安曇野 高瀬川。
安曇野カンポンLIFEの8月31日の記事からお借りしました。
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