介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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韓国の社会保障【ISSAの雑誌から】

2008-05-23 04:45:45 | 韓国
【韓国の社会保障】
お隣の国、韓国の社会保障は、1990年代になってさまざまな進展がみられた。

最新の情勢をまとめた論文としては、このブログで紹介した『社会保障年鑑』の最新版に株本千鶴(椙山女学園大学)が書いているものを推薦します。

今日、ここでご紹介するのは、

Revisiting the Welfare state system in the Republic of Korea

と題された、Yong Soo Park の論文です。
釜山の korea Martime University 。

出典は、ISSA(国際社会保障協会)の専門雑誌
International Social Security Review,
の最新号です。(第61巻、2008年第2号。写真は、その表紙。勤務する大学で借りました)pp3-19にPark論文が掲載されています。

ISSAは、ILO(国際労働機関)の関連組織で、社会保障制度に関する調査を行っています。ジュネーブのILO本部のビルにある。(大昔、行ったことがある)

【この論文の要点】
○ 韓国は、ウィレンスキーのモデル(1958)でいう、「残余型社会保障」である。

○ 社会保障が国民経済に占める比率は低い。
 1990 3.1%  →  2001 6.1%

*日本は、この期間、 11.2%→16.9%
*ヨーロッパでは、高い方で30%近く。20%台で横ばいの国も多い。(OECD統計)

○ その原因は、
・1961-1993まで続いた権威主義的な政権
・1997以降の新自由主義
にある。

○ 今後も、見通しは甘くない。

この論文は、・・・
 the future of Korea's welfare state looks far from promising.
と結ばれている。 p16


ISSA

では、Publications をたどっていくと
最新号の目次・要旨に達する。(バックナンバーもある)
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